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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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ファミマもセブ進出へ

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 2013年にフィリピンに進出したファミリーマートの店舗網が順調に増加、100店の大台に到達しつつある。20154月末のフィリピンのファミリーマート数は97店に達し、一年前の20144月末の41店から2.4倍となっている。

 ファミリーマートのこれまでの出店はマニラ首都圏に限られてきたが、今後はセブ等のビサヤ地方やミンダナオという首都圏以外の地方にも積極出店する方針である。また、フランチャイズ展開も行うことで出店ピッチを高める意向もある。そして、当初は年間で300店としていた出店目標を500店へと上方修正している。
 

 ビサヤ地方1号店は、セブ市の新しいショッピングモール「ストリートスケープ」(セブ市バニラッド・マリアルイサロード・パセオ サトゥルニーニョ)に出店される予定。現在、内装工事などが行われており、7月にもオープンされる見込み。「ストリートスケープ」には日本食レストラン 「WashokuJ」なども出店している。ファミリーマートは、セブで既に数店の出店を決定しているようでもある。

 

 ファミリーマートのフィリピン1号店は、20134月に、マニラ首都圏マカティ市アヤラセンターのショッピングモールグロリエッタ3の1階にオープンした。フィリピンに進出するに当たって、ファミリーマートは、伊藤忠商事、フィリピン最大規模の財閥であるアヤラ・グループと有力小売りグループであるルスタン・グループの折半合弁会社SIAL CVSリテイラーズ社(SIAL)とともに、フィリピンにおけるファミリーマート店舗の展開を目的に、「フィリピンファミリーマートCVS社」(PFM)を設立した。

 

 すなわち、フィリピンにおいては、フィリピン最大規模の財閥で金融・不動産・通信・電機・水処理など幅広い事業を手掛けるアヤラ・グループと、フィリピンを代表する小売グループであるルスタン・グループの共同出資により設立されたSIALをパートナーとし、アヤラ・グループの持つ店舗物件情報や店舗開発に関する豊富なノウハウや、ルスタン・グループの持つフィリピン国内における小売業のノウハウなどを共有できるため、よりフィリピン国内に根差した店舗運営と早期の店舗展開が実現できるものと期待される。

 
 フィリピンでは現在、業界首位のセブンイレブンをマーキュリー・セルフサービスやミニストップが追うという構図になっている。そして、ファミリーマートが2013年進出、ローソンも今年3月末にフィリピン1号店をオープンした。このような状況下において、業界トップのセブンイレブンが急ピッチで店舗網を拡充させていることが目立つ。後続コンビニも追撃を図ろうとしているが、セブンイレブンの動きが早く、現時点では店舗数の差が拡大傾向にある。
 

 そのセブンイレブンの2014年末のビサヤ地域の店舗数は計103店となっている。今年5月初めには、ダバオ市にミンダナオ島1号店をオープンした。ミンダナオ島では今年中に50店(ダバオ市周辺で30店、カガヤン・デ・オ ロ市周辺で20店)、3年内に120店オープンを目指している。(コンビニ各社資料より)






 ファミリマートがセブンイレブンを追いかけ、マニラ首都圏からビサヤのセブやミンダナオへの進出を考えているようだ。ただ、セブンイレブンの店舗展開が急激で、向こう4年でフィリピン国内の総店舗数を2,000店舗にする予定で進んでおり、店舗数の差は拡大傾向にある。

 バコロドには、セブンイレブンの次に来るのは、ミニストップではなく、ファミリーマートのようだ。












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