フィリピンの格安航空会社(LCC)であるセブ・パシフィック航空は、フィリピン人海外出稼ぎ労働者(OFW)の需要を取込む戦略のようだ。
セブ・パシフィック航空は、100万人以上いるとされるサウジアラビアに、来月4日からマニラとサウジアラビア東部のダンマンを結ぶ直行便の運航を開始する。
週3往復を運航する。運航ダイヤ(現地時間)は、マニラ発の便が月、木、土曜日で午後9時55分発、翌午前2時40分着。ダンマン発の便は火、金、日曜日で午前4時10分発、午後6時35分着となっている。
就航を記念して、同社は今月10日まで同路線の航空券を1ペソ(約2.4円)で販売していた。搭乗期間は就航日の10月4日から12月31日まで。ただし、燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)や税金などが加算される。正規片道運賃は3,499ペソからとなっている。
地場航空会社の中では、フィリピン航空(PAL)が昨年12月、12年ぶりにマニラ~ダンマン便の運航を再開している。
セブ・パシフィック航空は、長距離路線の拡大を進めており、マニラからアラブ首長国連邦(UAE)ドバイとクウェートに乗り入れている。このほか、今月9日には、マニラとオーストラリアのシドニーを結ぶ直行便の運航も開始した。
セブパシフィック航空のオーストラリア就航はこれが初めてで、この路線のLCC就航は初めてだった。シドニー空港ではウォーターキャノンで出迎えられたようだ。
運航は火、木、土、日の週4便、12月10日から水曜日を加え、週5便運航とするようで、機材は436席モノクラス仕様のA330-300です。
セブパシフィック航空はオーストラリアに居住する300,000人超のフィリピン人をはじめ、オーストラリアからフィリピンへの需要が見込めるとしています。
この路線の運賃は通年の全てを含む運賃額は12,150ペソ、約2万9500円から、セールは4,999ペソ、約1万2100円からとなっています。(NNA等より)
セブ・パシフィック航空は、今年3月にタイガー・エアウェイズの現地法人、タイガーエア・フィリピンを買収。共同事業として、タイガー・エアウェイズは、7月に同社ホームページでセブ航空の航空券の予約・販売を開始している。
その関係もあり、セブ・パシフィック航空はこのほど、同社のホームページでシンガポールのLCC、タイガー・エアウェイズの航空券の予約・販売を開始した。
セブ・パシフィック航空が就航していないバンガロール(インド)、ヤンゴン(ミャンマー)、ダッカ(バングラデシュ)、パース(オーストラリア)、マレ(モルディブ)便などの航空券も検索・購入できるようになっています。
これにより、セブ・パシフィック航空からタイガーエアへシンガポールで乗り換える場合、入国審査、手荷物の受け取り、チェックインの必要がなくなり、チャンギ空港の乗り換えラウンジEで搭乗券を受け取るだけで、接続便に乗り継ぐことができるようになったようです。なお、最低乗継時間が2時間のフライトに適用されています。
エアアジアとは別のネットワークを開拓しているようです。