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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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協立電機、フィリピンで半導体基板検査装置を生産

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 半導体基板検査装置メーカーの協立電機は年内に、フィリピンで同装置の生産を始める。提携企業の現地工場に生産を委託し、現地の日系メーカーなどに販売する。中国などに比べ人件費の安いフィリピンには、日系企業などの進出が相次いでいる。同社は現地での生産体制を整え、半導体を製品に組み込む自動車関連や精密機械メーカーなどの需要を取り込む。
 
 同社が約10%を出資する精密機械メーカーのアイメス(神奈川県藤沢市)のフィリピン工場(カビテ州)で委託生産する。協立電機は技術者を現地に派遣し、半導体基板検査装置の生産ノウハウなどを指導する。
 
 同社は6月、フィリピンに現地法人の協立電機フィリピン(同州)を設立した。現地に営業所を設け、人員4人を配置している。現在は協立電機のマレーシアなどの工場から半導体基板検査装置をフィリピンに輸入し、日系の自動車部品や精密機械メーカーなどに販売。年間販売台数は150台程度を見込んでいる。
 
 フィリピンでの生産は当初、2017年ごろに始める計画だった。だが、日系や欧米企業の現地進出が増えているため、計画を前倒しすることにした。3年後をメドに年間生産台数は500台程度を見込む。
 
 中国やタイなどの人件費上昇に伴い、日系企業などはアジアでも相対的に人件費の安いフィリピンでの生産を加速している。協立電機は「今後もフィリピンへの投資は増加する」と判断し、現地生産に踏み切る。
 
 同社は半導体の動作に不具合がないかなどを調べる半導体基板検査装置の国内大手。2014年6月期の連結売上高は前の期比4%増の273億円で、このうちフィリピン事業は約6,000万円を占めた。2017年6月期には同事業の売上高を1億5000万円に引き上げる方針だ。(日経新聞等より)





 ファクトリーオートメーション(FA)機器などを手掛ける協立電機とマンション販売のヨシコンとの間で、資本業務提携することも発表している。エネルギー分野や企業誘致など不動産開発事業で連携する。FA機器や建設関連技術など、それぞれの得意分野を組み合わせることで事業拡大を狙うなど活発な動きをしている会社のようだ。

 自動車産業の裾野は広くて大きく関連企業も進出して雇用拡大にもなるので、フィリピン政府は積極的に取り込む施策を出して根付かせる必要がある。












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