フィリピン統計庁(PSA)は、2017年のフィリピン旅行・観光産業の動向を発表している。それによると、2017年の旅行・観光直接粗付加価値額(TDGVA:名目ベース、以下同様)は、前年比24.2%増の1兆9,293億ペソに達し、名目GDP(国内総生産)に対する寄与度が12.2%となった。
旅行・観光の経済波及効果は大きく、TDGVAは、訪比外国人・在外フィリピン人(Inbound visitor)やフィリピン国民(Domestic visitor)の観光活動に関して、各業界の付加価値を計る指標として役立つ。2017年のインバウンド観光消費(訪比外国人・在外フィリピン人の国内観光における支出)は、前年比43.9%増の4,486億ペソに達した。訪比旅行者の消費は年々拡大傾向にあり、2017年のインバウンド観光のフィリピン輸出総額632億3,300万米ドル(約3兆1,591億ペソ、2017年12月末換算1ドル=49.960)に占める割合は9.2%であった。
また、フィリピン国民及び居住者による国内観光消費(海外旅行に付随して国内で支出するものも含め)は前年比25.5%増の2兆6,448億ペソ。これは家庭最終消費支出の22.8%に相当する水準である。一方、旅行・観光産業における雇用者数は推定530万人で、前年(520万人)から0.9%増加、国内の総雇用者数の13.1%を占めた。雇用面でも旅行産業の重要性が高まっているといえる。
以上の数値はフィリピン観光サテライト勘定(PTSA)の最新データに基づいている。PTSAはフィリピン統計庁(PSA)が観光省(DOT)、 PSA観光統計庁間委員会の協力を得て作成されている。(フィリピン統計庁等より)
フィリピン訪問者は、韓国人は相変わらず多いし、中国とは融和策により多い。また、全体的に訪問者も増えてきているし、今後も増えそうなので観光成長率は、2桁増を見込めるかも知れないですね。