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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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空港編⑲ 滑走路はただの長い道路か?

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 大都市の空港では、平均すると数分に1回の割合で旅客機の離着陸が行われている。そのため、常に酷使されているのが滑走路です。大型機のような300トンを超える旅客機がドスンと着陸したり、ものすごい勢いで飛び立っていくわけだから、滑走路には相当な負荷がかかることが理解できると思います。

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 それらの負荷に耐えるためには、滑走路にはどれくらいの強度が必要で、実際にどのようにつくられているのだろうか、調べてみました。

 一般の道路では、砂利や土砂の上に敷かれるアスファルトの厚さはわずか数センチ程度。それが滑走路の場合には、アスファルト部分だけで23メートルの厚さが必要になる。建設中はアスファルトを敷いては巨大なローラーを往復させて固めるといった作業を繰り返し、大型機の離着陸に耐えられるよう強度を高めているのだ。

 また11本の滑走路には、とても重要な“仕掛け”が隠されている。試しに滑走路の中心部に立って、足もとに丸いビー玉を置いてみるて、それを指先でちょっと押してやると、最初のうちはゆっくりと、そして次第に勢いを増して加速しながら転がっていく。転がる先は、滑走路の左右どちらか一方のサイドに行きます。まるで坂道を転げ落ちていくかのように・・・。

 滑走路には、じつは勾配がつけられている。これは降雨時に水はけをよくするためのもので、遠目では平らな道にしか映らないが、近づいて横断面を見てみると、両サイドから中央部にかけて少しずつ盛り上がっているのがわかる。

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 また雨天のときの着陸は、滑走距離がどうしても通常より長くなるため、滑走路の表面にはある別の仕掛けも取り入れられた。その一つが「グルービング」といって、滑走路に横縞模様のように細かい溝を掘っていく方法です。

 雨の日にクルマで高速道路を走っていると、タイヤと路面の間に水が入り込んでブレーキの利きが悪くなることがある。これは「ハイドロプレーニング現象」と呼ばれ、思わぬ事故につながってしまうケースも少なくない。そこで空港の滑走路では、旅客機の着陸時に同様な現象が起らないよう、路面に小さな溝(グルーブ)が刻まれている。それによって滑走路上の水をうまく逃がし、安全な着陸を促しているのである。





 滑走路は空港として運用されてしまえば、一般人は入れないので遠くから見るしかなく解り難いですが、そうなっています。(笑)












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