フィリピン最大のハンバーガーチェーン「ジョリビー」などを展開する「ジョリビー・フーズ」(JFC)は、フィリピンを代表するファーストフーズ・レストランから、国際レストランチェーンへと飛躍しつつある。
昨年JFCは海外ビジネス戦略の一環として、合弁方式において、シンガポールにハンバーガーのジョリビーを初出店した。ジョリビーのシンガポール1号店は昨年3月12日に、オーチャード・ロードのラッキー・プラザ6階にオープンした。ジョリビー・シンガポール店は非常に好調であり、ジョリビー国内外約800店のなかでもトップクラスのパフォーマンスを示している。特に、開店後の一週間では約3万5,000人が利用したとのことである。
1月23日付けインクワイアラー紙電子版によると、このシンガポール店は現在も毎日長い行列ができるほどの人気を博している。そして、シンガポールでの行列のできる店トップリストに名を連ねているとのことである。最も人気を集めているのはフライド・チキンとのこと。
フィリピンのハンバーガー市場ではジョリビーが断トツであり、フィリピンの国民食とまで称されそのシェアは50%と見られている。フィリピンでのマクドナルド店舗数も増加しているが、ジョリビーの店舗数も順調に増加しており、その差がなかなか縮まらない。フィリピンは、マクドナルドがハンバーガー市場でトップになれない唯一の主要国でもある。
ちなみに、2013年9月末のフィリピン国内におけるジョリビー店舗数は795店で、フィリピン・マクドナルド店の389店の倍に達している。また、前年同月末の765店から30店増加している。
また、2013年9月末のJFCのフィリピン国内店舗数は2,121店に達している。内訳はハンバーガーのジョリビー795店、中華のチャウキン388店、ピザのグリーンウイッチ198店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン249店、鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル462店、一昨年買収したバーガー・キン グ29店となっている。
一方、海外店舗数は575店舗。そのうち、中国ではファースト・フードチェーンのYongheキング(永和大王)が311店、粥チェーンの宏状元餐が 44店、新たに買収した華南の牛肉麺チェーン三品王46店などとなっている。これらを含むジョリビーフーズ・グループ国内外総店舗数は2,671店舗に達 している。
フィリピン国内ではマクドナルドを圧倒、海外戦略ではフィリピン人の海外労働者(OFW)の多い地域から展開、M&A等で、アジア最大のレストラン・ファーストフーズの座を着々と進めているようです。
私には少し馴染めないが、フィリピン人にとっては、マクドナルドより好きなようだ。