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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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ピーチとバニラ、2020年までに統合へ

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 格安航空会社(LCC)国内2位のピーチ・アビエーションと同3位のバニラ・エアは、2020年までに統合する方針を固めた。売上高は単純合算で同首位のジェットスター・ジャパンを抜く。ブランドはピーチに一本化する見通し。統合により経営基盤を固め、成長が見込めるアジア市場に本格参入する。規模で大きく先行する海外勢に対抗する。

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LCC国内2位のピーチ・アビエーション(上)と同3位のバニラ・エア
 
 ピーチはANAホールディングス(HD)の連結子会社でバニラは完全子会社。統合後の事業体制などの詳細は今後詰める。
 
 アジアの航空旅客輸送需要は今後20年、年間5%超で増加すると見込まれている。一方、ジェットスターグループやエアアジアなど競合するアジア大手は売上高が円換算で2,000億~3,000億円規模に上る。ピーチとバニラの売上高は単純合算で約760億円(2017年3月期)と規模の差は大きくピーチとバニラにとってコスト競争力向上などが課題となっている。
 
 日本のLCCが手がける国際線の就航都市は台湾や韓国、東南アジアの一部にとどまっている。ANAHDは2020年をめどにLCCで航続距離の長い小型機を使って片道7~9時間以内の中距離路線を検討しており、インドなども射程圏内に入る。既にピーチは東アジアで国際線を多く運航している。認知度を高めつつあるピーチにブランドを統合してアジア市場を開拓する。

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 航空業界では整備士やパイロットで人手不足が深刻化しつつあり、ピーチとバニラは統合後も従業員の雇用は維持する。両社が保有する機材はともにエアバスのA320でパイロットも互いに融通できる。
 
 ANAHDは2022年度にLCC事業の売上高を2017年度見通し比で2倍に引き上げる。ジェットスター・ジャパンに3割超出資するが、まだ本格的にLCC事業を手がけていない日本航空との差を広げる狙いもある。
 
 ピーチやバニラは運賃が安いことから若年層から支持が高い。ANAHD傘下の全日本空輸は高単価のビジネス顧客が多く、グループ内の連携を深めて、将来の潜在顧客をつなぎ留める狙いもあると見られる。
 
 日本のLCC元年と言われる2012年から運航するピーチは空港業務やコスト低減などのノウハウを蓄積しており、国内のLCCの代表的な成功例とされている。(日経新聞等より)





 ピーチは関西空港を、バニラは成田空港を拠点にし、日本各地やアジアに就航している。ANAHDのLCC事業強化でアジアから地方都市への訪日客拡大も期待できそうだ。

 ANAHDは昨年、ピーチを子会社化していたのでこの動きは理解できるので、より旅客に利便性をもたらせて欲しいものだ












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