空港の見送りは保安検査場の手前までだったが、今後は一部の空港で搭乗口まで可能になりそうだ。国土交通省は国内線に限り、「保安区域」への出入りを一般客にも認める規制緩和を検討し、年度内にも実現できる見通しとなった。空港の民営化が進む中、商業施設のにぎわいにつながると期待されている。
テロや犯罪を防ぐため、保安区域への出入りは厳しく制限されてきたが、安全性の確保が比較的容易な国内線に限ることで緩和は可能との見方が強まった。
国交省は関連規則を改正する考えだが、実際に保安区域に一般客を入れるかは空港ごとの判断となる。入れる場合は搭乗客と同等の手荷物検査などを課すことになるため、羽田など利用客が多い空港では対応しきれず、不可能と判断される可能性もある。
一方で、仙台空港の運営会社は昨年7月の民営化後、国に規制緩和を求めていた。これを受け、今年6月に閣議決定された政府の成長戦略「未来投資戦略2017」に検討方針が盛り込まれていた。
同社はすでに、保安区域での買い物や飲食などの消費拡大を見込み、店舗拡充やレイアウトの変更も検討。土田博志・戦略企画グループ長は「搭乗直前まで見送りの人と一緒に過ごせるようになる。つまらない、との指摘も多い保安区域で待つ時間の満足度を高めたい」と話す。
ただ、保安区域内の人数が増えれば混雑や混乱が生じる恐れもあり、一般客専用の手荷物検査場や出口を新たに設けるなどの対策が求められる。どこまでルールで義務づけるか、国交省が検討中だ。
空港の民営化の動きは活発で、すでに民営化された大阪(伊丹)、関西国際、仙台に加え、今後数年で北海道内の7空港や高松、福岡、熊本など全国に広がる見通しだ。これらの空港を中心に、保安区域の一般開放が広がる可能性もある。(朝日新聞等より)
確かに、搭乗直前まで見送りの人と一緒に過ごせるようにする方が搭乗客にとっては、待つ時間の満足度は良くなるだろうと思う。
フィリピンの地方空港では、見送り客と一緒に搭乗口前の喫茶店で過ごせる所もある。ただし、少しチップはいるようだが・・・。