ターボプロップ機を製造するATRは、最新の市場予測に基づき、アジア太平洋地域で今後20年間、750機のターボプロップ機の新規需要が予想されるとしています。
中国を除くこの地域で、新たに約600路線が開設されることが原動力になるとしています。ATRは、新興国の地域交通需要は成熟市場に比べ、8倍ほど速く成長すると推定しています。
アジア太平洋地域で、新たな路線の開設はビジネスや観光開発を可能とし、持続可能な経済成長と社会の発展に大きな鍵になるとしています。この地域の航空会社は、地方都市間を結ぶ路線で、リージョナル機を使用し、市場を開拓するとしています。こうした地方都市間の直行便の開設で、15%の利益を確保することができます。
ATRは推定750機のうち、68席から78席規模のATR 72で630機、50席規模のATR 42で120機となるとしています。ATR 72は現行のATR 72-600の68席仕様から座席数を増やした78席仕様が登場しており、需要の多い路線には座席数増加タイプの投入も可能だとしています。
なお、アジア太平洋地域の中でも、2010年以来は90%が東南アジアで、その成長が著しい市場となっています。(Fly Team等より)
フィリピンは島が多く、その距離が短い所が多い。今までは、フェリー等の海上輸送に頼っているが、今後経済成長が続くと航空路線が開設され、中小型機の需要が増えてきそうだ。
セブ航空もATR 72-600 を昨年16機を発注していたが、今月2機目が納入された。これはセブ発着路線のカルバヨグ、オルモック、ロハス線に使用される。
尚、フィリピン航空は、ボンバルディアの DHC-8-400 (Q400)を昨年12機を発注している。