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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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ハーネスのオークウェーブ、工場新設

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 国際協力銀行(JBIC)は、「海外展開支援融資ファシリティ」の一環として、オークウェーブホールディングス(オークウェーブHD、本社:埼玉県坂戸市)との間で、融資金額95万米ドル(JBIC分)及び110万米ドル(JBIC分)の2件の貸付契約を締結した。この融資は、三井住友銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は計約303万米ドル相当となる。
 

 本件は、オークウェーブHDのフィリピン法人OAKWAVE (PHILIPPINES)CORPORATION(OPC)がフィリピンのカビテ州において実施するワイヤーハーネス等の製造・販売事業に必要な資金を融資するものであり、新工場の建設に充てられる。

 
 オークウェーブHDは、遊技機器用ハーネスを中心に住宅・産業・農業機器向けハーネスを製造・販売を行うオークウェーブの持株会社として設立された。オークウェーブHDOPCの生産能力の強化により、ASEAN市場の拡大等を背景に製造拠点としての役割が期待されるフィリピンにおける事業拡大を企図している。今回の融資は、こうしたオークウェーブHDの海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものである。
 
 JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、フィリピン等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく方針である。
 

 なお、オークウェーブHDのフィリピン子会社OAKWAVE (PHILIPPINES)CORPORATION(OPC)は、 1995228日、フィリピン経済区庁(PEZA)から輸出加工区への進出を承認され、同年3月にカビテ州ロサリオのカビテ輸出加工区での操業を開始した。20038月には、国際品質基準ISO9001-2000の取得、20109月にはUL規格を取得した。20116月に第三期拡張工事、20137月に倉庫拡張のための第4期拡張工事が完工した。また、20136月にフィリピン工場「KAIZEN」プロジェクトをスタートさせている。

 
 OPCの現行資本金は2億1,000万ペソ(約4億5,000万円)、オークウェーブHD

が100%出資、従業員は約1,000名(20167月現在)となっている。(株式会社国際協力銀行プレスリリース、オークウェーブ等より)






 遊技機器用を中心にワイヤーハーネスの製造・販売を手掛けるオークウェーブ(埼玉県坂戸市)は、フィリピンの新工場を今月にも稼働。1995年に操業を開始した現地工場が手狭になったため、広い工場に移転して生産効率を上げる。設備を含めた投資額は約5億円。
 
 現地子会社オークウェーブ・フィリピンが、カビテ州の工業団地「エコタウン・タンザ」内に敷地面積1万5,500平方メートル、建屋面積が約9,000平方メートルの工場を新設した。工場の広さは、同州ロサリオの「カビテ輸出加工区」内で操業する既存工場の3倍となる。
 
 フィリピン工場では、一部製品を現地の住宅メーカー向けに出荷しているほか、大半は日本へ輸出している。新工場の建設は、日本向けの出荷が増えていることに加え、東南アジア諸国連合(ASEAN)市場の拡大に伴う、産業機器、自動車向けなどの受注増に備える狙いもある。唯一の海外拠点であるフィリピンを、ASEAN向けのハブとしたい考えのようだ。1~2年内に生産を新工場に移管し、既存工場は売却する予定との事。

 フィリピンに進出して事業が拡大することは、会社にとってもフィリピンにとっても良いことだと思う。












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