メトロ・パシフィック・インベストメンツ(フィリピンの公益事業運営)は、年内にマニラ首都圏の北部と南部を結ぶ高架道路に着工する。交通渋滞解消を目指す政府が認可した。事業費は232億ペソ(約480億円)。
傘下のメトロ・パシフィック・トールウェイズのロドリゴ・フランコ最高経営責任者(CEO)は、資金調達についてBDOユニバンクと交渉中だと述べた。
この道路は全長8キロメートルで、完成予定は2021年。マニラ大都市圏の北部と南部の郊外をつなぐ「連結道路」で、マニラの大通りで渋滞が目立つエピファニオ・デ・ロス・サントス・アベニュー(EDSA)の迂回路となる。
マニラではビールを中心とした複合企業のサンミゲルも北部と南部を結ぶ別の高架式道路を建設中だ。
この道路建設計画は2010年に提案されたが、政府内部の手続きが長引き認可が遅れていた。ドゥテルテ政権はマニラ大都市圏の交通事情が「危機的な状態」に陥っていると指摘、渋滞緩和のため事業の早期承認を進めている。(日経新聞等より)
この道路は、先日正式契約に署名され、MPIC傘下のマニラ・ノーストールウエイズが実施する。
マニラの渋滞は酷く、首都圏の幹線道路2本を、今以上に車両規制を厳しくするが、根本的な解決にはほど遠いようだ。