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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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フィリピンの台風被害、日本の菓子パンに影響?

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 油脂大手の不二製油(大阪府泉佐野市)のフィリピン子会社のヤシ油工場が台風30号の直撃を受けて、ほぼ全壊したことで、供給先の国内食品メーカーに不安が広がっている。不二製油のヤシ油は菓子やパンなどの原料に使われ、日本でトップシェアを誇るが、生産は被災した工場のみで、今後の供給に支障をきたす恐れが出てきたためだ。メーカー各社は代替調達先の確保などを検討し始めた。

 フィリピン・レイテ島にある不二製油の子会社の工場では生産設備が台風で損壊し、ヤシ油の生産が停止した。担当者は「詳細すら把握できていない。復旧には時間がかかる」と話す。

 日本植物油協会によると平成24年の国内のヤシ油の供給量は約4万トンで、不二製油がトップシェアを占める。独特の風味が特徴のため別の植物油で代替できないメーカーもあるという。

 同社は6年にレイテ島に工場を開設し、ヤシ油を生産。14年には日本での生産を打ち切り、レイテ島での生産に集約していた。今後の供給については「外部から調達して支障のないようにする」(同)という。

 不二製油から主にアイスクリームに使うヤシ油を調達する江崎グリコは「(不二製油から連絡があり)今のところ、ヤシ油の供給は大丈夫だと聞いている」と説明する。ただ、工場の復旧時期が見通せないなか、「場合によっては調達先を調整し直さないといけない」と不安を募らせる。

 一方、J-オイルミルズは不二製油からヤシ油を調達して菓子メーカーなどに供給しているが、「長期化すると海外など他の調達先を探さないといけない」と対応策の検討を始めた。

 不二製油のヤシ油を使ったマーガリンなどを加工メーカーから仕入れている敷島製パンによると、一般的にパン工場での油脂製品の在庫は3~7日分で、「製品生産に何らかの影響が出かねない」(同社)として対応を急いでいる。

 この不二製油の連結子会社は、ニュー・レイテ・エディブル・オイル・マニュファクチャリング社(NLEOMC、フィリピン・レイテ島)で、ココナッツ・オイル(やし油)を原料とする食用油脂の製造販売を行っているそうだ。設立は1994年2月、現行資本金は5億0,700万ペソで不二製油が86.7%、伊藤忠商事が12.5%、現地資本が0.8%出資している。(不二製油及び他より)





 レイテ島の復興のためにも、レイテで早期に再興願いたいものです。












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