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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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「ラブライブ!」の開発会社、新社員寮開設

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 「ラブライブ!」などのアプリゲームの開発をする「Klab(クラブ)」(本社:東京都港区)のフィリピン現地法人「KlabCyscorpions(クラブ・サイスコーピオンズ)」が優秀な人材確保のために、新社員寮を開設した。

 
 マニラ首都圏は近年交通マヒと表現されるほど激しい交通渋滞が日常的に発生している。治安やインフラなどの理由からオフィスは経済の中心地「マカティ市」やマニラ史上最速のスピードで発展している新オフィス街「タギッグ市グローバルシティー」に集中している。
 
 オフィス周辺のワンルームマンション(コンドミニアム)は1カ月2万5,000ペソ~で、現地のスタッフの標準的な月給2万ペソではとても借りることはできない。現地スタッフは「ジプニー」と呼ばれる1回乗車8ペソ(約20円)の乗り合いバスで交通渋滞の中2時間程度かけ通勤する。交通が集中する月曜日や金曜日などは普段の数倍、通勤にかかることも多く、経済誌などでは渋滞による経済発展の機会喪失や経済損失が度々指摘されている。
 
 人件費が手頃ながら国民のほとんどが英語を使うことができるフィリピンは、コンピュータープログラムの開発が盛んで、先進各国がオフショア開発の拠点を置く。近年は人材の奪い合いが始まっており、各企業は優秀な人材確保のため血道を上げる。
 
 同社は2007年の創業時より社員教育に力を入れており、野口太郎社長は「優秀な素質を持ったやる気のある人材ならば現時点のスキルは考慮せずに採用し、教育6カ月ほどでエンジニアとして活躍してもらう。創業以来社員の教育プログラム構築に最も力を入れてきた」と自信を見せる。
 
 「給与ももちろん待遇面でも他社との差別化を図っており、スキューバダイビングなどの同好会活動や昼食の充実、朝食サービスを展開している。社員寮もその一環で、長くなりすぎている通勤時間や住宅事情というスタッフの要望に対応したもの」と新社員寮建設の経緯を説明する。
 
 構想からから開所まで2年が経過した。1年前には長期間かけて設計図まで作成し契約直前の物件を断られてしまい計画が振り出しに戻ってしまうアクシデントもあり、計画を断念しかけたこともあったという。
 
 新社員寮は6階建て、2階にはガラス張りのオシャレなカフェのようなダイニングスペースがありスタッフ同士の交流ができる。「96人のスタッフが利用できる社員寮を持つことは人材確保の点で大きな強み。社員同士の交流が進み会社としての一体感やスキルアップコミュニケーションなど相乗効果にも期待したい」とも。(みんなの経済新聞ネットワーク等より)





 従来フィリピンでは、通勤や通学が困難なときは部屋をシェアしたり、寝泊りだけの部屋を確保。月曜日から金曜日まで使い週末は実家に帰るスタイルが多かった。

 この頃のフィリピンは宿舎を提供する会社が徐々に増えてきているようだ。優秀な人材の取込み等で宿舎の提供等をして改善する企業が出て来ている。

 そういう面でも、これから進出する企業も福利厚生面での待遇改善が必要となってきそうだ。












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