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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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毎年度の国民年金保険料

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 昭和36年4月保険料100円から始まった国民年金制度。平成28年度は16,260円です。平成10年4月から平成17年3月までは、13,300円でしたが、毎年度280円づつ上げていくって法律で決めたんです。
 
 でも、これからもずーっと上がるのかというとそうではなく平成29年度以降は16,900円で一様固定しますが、支払う保険料がずーっと16,900円になるというわけではありません。
 
 平成27年度は15,590円だったのに平成28年度は16,260円になり、670円も上がっています。実は国民年金保険料額を決めるのって、単に280円上げるだけではなくて、その280円づつは上げていくんですが、その金額に保険料改定率というやつを掛けるから金額が変動するんです。;
 
 その保険料改定率は、前々年の物価変動とか賃金の変動を加味するんです。だから、平成28年度の保険料が16,260円になるのは、平成16年度の13,300円から毎年度280円ずつ上げると平成28年度は16,660円ですが、この金額に、「前年度の保険料改定率と前年度の名目賃金変動率」を掛けたからです。
 
 平成27年度の保険料改定率は0.952(前年度の保険料改定率)でした。この0.952に前年度の名目賃金変動率ってやつを掛けます。
 
 つまり、保険料改定率=前年度の保険料改定率×前年度の名目賃金変動率。
 
 ちなみに、名目賃金変動率の内訳としては、前々年の物価変動率(平成26)と実質賃金変動率(平成2325年度の平均)を掛けます。前々年の物価変動率は2.7%上昇して実質賃金変動率は0.2%減りました。

 つまり、前年度の名目賃金変動率=1.027×0.998
 
 これで平成28年度の国民年金保険料を出してみますと、16,660円×平成27年度保険料改定率0.952×平成26年の物価変動率1.027×実質賃金変動率(平成2325年度の平均)0.998=16,660円×0.976(←平成28年度保険料改定率)=16,255.9円≒16,260円(5円以上10円に切上げて、5円未満切捨て)

 国民年金保険料の変遷
 
 今までの国民年金保険料の決め方 

 ただし、実質賃金変動率は3年前から5年前の変動のものの3年平均と簡単に書いてますが、全然単純なものではなく非常に複雑な計算をしているようです。ですから、自分で試算するよりは、毎年1月に全国消費者物価指数が公表された時に数値だけ気にしてればいいようです。
 
 そして、平成27年の全国消費者物価指数の発表で、平成29年度の国民年金保険料も決まってます。
 
 
 この厚生労働省のホームページ見ると、物価変動率が0.8%上昇して実質賃金変動率が0.8%下がってるから、平成28年度の保険料改定率0.976×物価変動率(平成27)1.008×実質賃金変動率(平成2426年度の平均)0.992=0.976×16,900円=16,494.4≒16,490円が平成294月から払う国民年金保険料となります。
 
 尚、国民年金保険料の口座引落としやクレジットでの1年前納や半年前納、2年前納の新規の申し込みは2月末までなので気をつけましょう。(2年前納は口座振替のみ)
 
 前納すると一定額の割引になります。クレジットの割引率は納付書による前納の場合と同じで、引き落としは52日です(430日、51日が土日だから)1年前納とか半年前納、2年前納で引き落としができなかった場合は、毎月納付(割引無し)に自動的に変わります。
 




 テレビの放送で、明治時代の額面1円の百年定期貯金の話が最近話題となったが、昭和36年に100円から始まった国民年金も平成28年で55年になって、16,260円。百年になる2060年頃には掛金が幾らになって、年金は幾らもらえているのだろう。












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