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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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フィリピンの損保業界

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 このほど、フィリピン保険委員会(IC)が、2014年のフィリピン損害保険(損保)業界の企業別統計を発表した。
 
 それによると、2014年の損保71社の損益合計は25億2,588万ペソで、2013年(73社)の9億3,891万ペソから2.7倍へと急増した。 2014年の個別企業の純利益首位は、三井住友海上が48.5%を出資するBPI/MSインシュアランス(BPI/MS)の5億2,192万ペソであっ た。第2位は、東京海上ホールディングス(東京海上)が20%出資するマラヤン・インシュアランス(マラヤン)の4億7,912万ペソであった。
 
 2013年純利益首位もBPI/MSの6億4,968万ペソ、3位がマラヤンの1億9,625万ペソと日系企業が出資する2社が上位を占めている。
 
 特に、BPI/MSはアヤラグループの優良銀行であるバンク・オブ・ザ・フィリピン・アイランズ(BPI)との合弁企業であり、BPIでの保険窓販力が強力なこともあって、連続で純利益首位となっている。種別では、最近の自動車販売台数大幅増加を背景に、自動車保険が特に好調とのことである。

 2014年の収入面では、総収入保険料首位はマラヤンの69億3,703万ペソ、2位は損保ジャパン日本興亜の合弁相手であるプルーデンシャル・ギャランティー&アシュアランス(PGA)の61億6,137万ペソ、第3位がBPI/MSの52億2,910万ペソと続く。正味収入保険料では首位PGA2位マラヤン、3BPI/MSと続く。


 一方、総資産では首位がマラヤン、3位がPGA、4位がBPI/MS、純資産では2位にマラヤン、3位にBPI/MSがランクされている。以上のように、収益、総資産、純資産、いずれにおいても日系企業との提携企業が上位を占めている。(フィリピン保険委員会統計等より)





 日本の損保会社が提携相手先として、フィリピンの優良企業を選んでいる面もあるようだ。経済が順調に成長していることもあり、今後も伸びて行くのだろう。












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