Quantcast
Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2208

セブ不動産市況、堅調に推移

$
0
0

 世界的な総合不動産コンサルティング企業であるコリアーズ・インターナショナル(コリアーズ)・フィリピンが2014年下半期(712月)のセブ不動産市場概観を発表した。
 
 それによると、2014年末のセブ都市圏(メトロ・セブ)のオフィスストックは2007年の22万2,000㎡から3倍増の64万8,400㎡(純利用、可能面積)へと7年間で急増した。平均年成長率は16.5%。BPO(業務受託)企業の継続的な進出が成長を支えた。2014BPO業界は新たに3万4,500㎡近いスペースを占有し、8,600人分余りの新規雇用を創出した。
 
 米国系アウトソーシング・投資コンサルタント大手Tholons(ソロンズ)の最新調査によると、セブ市は世界のアウトソーシング最適地第8位にランクされた。2014年下半期には、カナダ系保険会社大手マヌライフがマクタン・ニュータウンの2ワールド・センターにサービスセンターを開業した。
 
 セブ都市圏全体の下半期のオフィス空室率は7.9%で、上半期の5.2%を上回った。これはセブITパーク:E-bloc3(14,800㎡)、フィルインベスト・セブ・サイバーゾーン・タワー(17,900㎡)、セブビジネスパーク:チャイナ・バンク・タワー・フェーズ2(10,700㎡)、マクタ ン・ニュータウン:2ワールド・センター(7,500㎡)等、5万1,000㎡のオフィススペースが供給されたことによるものだ。
 
 月間賃貸料に関しては、セブITパークの平均月間賃貸料は505ペソ/㎡と前期から変わらず。一方セブビジネスパークでは前期比2.0%増の512ペソ/㎡と僅かに上昇した。

 また、住宅不動産に関しては、2014年に市場に供給された約3,000戸の約75%が下半期に完成。その7割がセブ市に集中している。下半期に完成した住宅用コンドミニアムはアビダ・タワー・セブ・タワー1(518戸)、ワン・パビリオン・プレイス・ノース&サウスタワー(550戸)、Calyxレジデンス(238戸)、セドナ・パルク(114戸)等がある。
 
 下半期のセブ市住宅市場の全体の空家率は20.9%と高かったが、これは当期に住宅1,830戸が完成し市場に供給されたことによる。(コリアーズ・インターナショナル・フィリピン発表等より)




 セブのオフィス賃貸料が大きく上がっていないのは、供給量が増えているためである。供給量が増えても賃料が下がらないのは、今後も需要が見込まれるからであろう。フィリピン第二の都市として順調に成長しているようだ。












Viewing all articles
Browse latest Browse all 2208

Trending Articles