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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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OFW送金、10月は月間新記録に!

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 フィリピン中央銀行(BSP)によると、201410月のフィリピン人海外就労者(OFW)からの本国送金額(銀行経由の現金送金額)は前年同月比7%増、前月比5.6%増の22億2,400万米ドル(速報値)であった。これは、月間新記録である。日本からのOFW送金額も前月比7%増の9.220万ドルへと拡大した。
 

 201410カ月間(110月)の累計OFW送金額(銀行経由の現金送金額)は前年同期比6.2%増の198億6,900万米ドル。そのうち、陸上ベースのOFWからの送金は5.6%増の151億9,900万米ドル、海上ベースのOFWからの送金は8.1%増の46億7,000万米ドルであった。なお、この統計におけるOFW送金額は中央銀行が把握している公式銀行ルートによるものである。

 

 送金元の国別動向については、1位が米国で前年同期比4.2%増の83億9,200万米ドル(シェア42.2%)、2位サウジアラビアの24%増の20億4,800万米ドル(10.3%)、3位アラブ首長国連邦(AUE)の40.7%増の13億8,700万米ドル(7.0%)、4位英国の7.4%増の11億3,200万米ドル(5.7%)、5位シンガポールの13.2%増の9億7,800万米ドル(4.9%)、6位日本の10.4%増の8億2,800万米ドル(4.2%)、7位香港の26.7%増の5億6,600万米ドル(2.8%)、8位カナダの29.4%減の5億4,200万米ドル(2.7%)など。

 
 フィリピン海外雇用管理局(POEA)の最新資料によると、2014年年初10カ月間に認可された求人は、76万8,741人。そのうち39.8%は処理済。主にサービス業、製造業、専門職、技術系の職種で、主要ホスト国は、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、台湾、カタールなど。
 
 根強いOFW需要のほか、銀行やノンバンク系送金機関の継続的なネットワーク拡大、送金市場における金融商品の革新等がOFW送金の成長に寄与している。

 国際通貨基金(IMF)の「国際収支国際投資ポジションマニュアル」(BPM6版)に準拠した包括的OFW送金データ(銀行経由現金送金+帰国時持参分+非現金型資産贈与含む)によると、10月の包括的OFW送金額(速報値)は前年同月比6.9%増の24億5,800万米ドルで月間新記録となった。10カ月累計では前年同期比6.7%増の220億2,000万米ドル。当然のことながら、従来からの公表データである銀行経由分のみの送金額を上回っている。(フィリピン中央銀行発表等より)





 11月、12月はクリスマスを迎え送金額が多くなるので、前年の包括的OFW送金額253億5,100万米ドルを超えることは確実のようだ。これにより、周り回ってペソ高円安の一因にもなり、日本円の換算率はより一層悪くなり、日本人滞在者には少なからず影響が出て痛し痒しといったところだ。












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