フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック工業会(TMA)は、2014年9月と年初9カ月間の新車販売動向を発表した。
それによると、 2014年9月の国内四輪車新車総販売台数(CAMPI とTMA加盟企業分、以下:工業会加盟企業分と記す)は、前年同月比41.7%増の2万0,924台と大幅増加、7月に記録した月間最高記録を更新した。 車種別では、乗用車販売台数が同65.1%増の8,477台(構成比40.5%)へと急増した。一方、商用車も同29.3%増の1万2,447台(構成比 59.5%)と好調であった。
この結果、2014年9カ月間(1月~9月)の国内四輪車新車総販売台数(工業会加盟企業分)は、前年同期比29.2%増の16万9,727台に達した。 車種別では、乗用車販売台数が同50.9%増の6万5,422台(構成比38.5%)と急増。一方、商用車も同18.5増の10万4,305台(構成比61.5%)と堅調であった。
9カ月間のメーカー別販売台数(工業会加盟企業ベース)首位は、トヨタモーター・フィリピンで前年同期比42.8%増の7万6,631台(シェア45.2%)で あった。第2位は三菱モータース・フィリピンの同18.9%増の3万7,222台(シェア21.9%)、第3位はフォード・モーター・フィリピンの同 51.9%増の1万4,564台(シェア8.6%)、第4位はいすゞフィリピンの同11.6%増の9,630台(シェア5.7%)、第5位はホンダカーズ・フィリピンの同9.1%減の9,574台(シェア5.6%)であった。
なお、上記の販売台数、前年同期比、シェアなどは、自動車工業会加盟企業ベースの数値であり、CAMPIを脱退している韓国系の現代アジア・リソース (HARI)分などを含まないベースである。
CAMPIは、年初時点では、工業会非加盟企業分も含めた2014年の新車総販売台数を前年比9.5%増の23万台と予想していた。 しかし、実績は年 初予想を大幅に上回るペースで推移している。したがって、CAMPIは、2014年総販売台数予想を前年比19%増の25万台へと正式に上方修正した。す なわち、3年連続での年間販売記録更新となりそうである。そして、2020年に50万台達成を目標とするとも表明している。(CAMPI等より)
フィリピンの自動車販売が好調なようだ。1月~9月迄を見ても、平均で前年比約30%の大幅増となっている。このペースでいくと25万台を超えそうだ。行く行くは、フィリピンも自動車社会が到来するようなので、首都圏ばかりでなく、地方道路の整備も急がれて来るようだ。