Quantcast
Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2208

第2四半期GDP成長率 6.4%

$
0
0

 国家統計調整委員会(NSCB)828日に、2014年第2四半期のフィリピン国民経済計算統計(2000年基準)を発表した。
 
 今第2四半期GDP成長率(前年同期比実質ベース:以下同様)は6.4%で、前期の5.6%(改定値:以下同様)から回復した。非常に高水準であった前年同期の7.9%からは鈍化したが、昨年11月の超大型台風被害の影響などによる景気鈍化から脱したと言えよう。また、民間エコノミストによる事前予想コンセンサスのほぼ上限となった。

 アジア主要国では、中国に次いで、マレーシアと共に2番目に高い成長率となった。なお、季節調整済み前期比成長率は1.9%で、前期の1.4%、前年同期の1.3%からは拡大した。
 
 セクター別成長率は、鉱工業が7.8%((前年同期10.5%)で引き続き牽引役となった。特に、製造業が10.8%(同10.3%)と高い成長を記録した。サービス産業も6.0%((同7.8%)と依然堅調であった。一方、農林水産業は3.6%(同マイナス0.2%)と急回復した。
 
 支出項目別伸び率は、家計最終消費支出が5.3%(前年同期5.1%)と一段と活況であった。一方、政府支出は0.0%(同12.1%)へと急鈍化した。
 
 輸出の伸びは10.3%(同マイナス7.7%)へ急回復、景気の下支え役となった。一方、GDPのマイナス勘定となる輸入の伸びは1.4%(同マイナス4.6%)へと拡大したが、プラス勘定となる輸出の伸びを大幅に下回った。
 
 第2四半期のGNI(国民総所得)成長率は7.3%で、前期の7.2%(速報値の7.6%から下方修正)、前年同期の6.4%から拡大した。
 
 これらの結果、2014年上半期(1月~6月)のGDP成長率は6.0%へ鈍化したが(前年同期は7.8%)、GNI成長率は7.2%へと拡大(同6.8%)へと拡大した。(国家統計調整委員会発表等より)





 鉱工業等では、製造業が順調に伸びているのと、鉱業・採石業が災害の影響で落ちた業績の回復。昨年伸びた建設関係が横這いで前期並みに推移しているようだ。

 農林水産業のうち、農林産業は回復してきているが、水産業がまだ回復していないようだ。

 輸出は好調だ。同国統計庁によると、今年上期(1~6月期)の輸出額は前年同期比8.3%増の298億ドル(約3兆923億円)。伸び率は同国政府の今年の通年目標である6%を上回っている。主要輸出品である電子部品の輸出が米国や欧州、アジアの需要増で増加し、全体を牽引(けんいん)していることが要因のようだ。

 ただ、インフラ整備が最重要課題であるのに、民間活用を考えていても、政府支出の伸びがないことが少し気になる。

 尚、OFWによる送金増も順調だし、フィリピン経済がこうも好調だと、暫くは円安・ペソ高が続くようだ。












Viewing all articles
Browse latest Browse all 2208

Trending Articles