筋肉こそ生命活動の原動力。筋肉が活動的になれば、代謝が活性化し、健康で元気な体になります。世の中にはいろいろな「筋肉の常識」がありますが、すべて正しいとは限りません。筋肉博士の石井直方先生が、筋肉の正しい知識をやさしく解説していきます。今回は、「バルクアップ」、筋肉量を増やすことです。筋肉量が増えると筋力も上がるのでスポーツで有利と思いがちですが、必ずしもそうではないこともあるようです。
バルク(bulk)とは「量」という意味ですから、バルクアップとは単純に言って、筋肉量を増やすこと。ボディビル用語として定着している言葉です。
イラスト:ニューロック木綿子
筋肉の完成度を競うボディビルのコンテストでは、大きく分けると「バルク」、すなわち筋肉量、「ディフィニション」、皮下脂肪が少なく筋肉にキレがあるかどうか、「プロポーション」、筋肉がバランス良くついているかという三つの審査要素があり、その中でも一番の基本がバルクです。
ブルース・リーの体はバルクというよりディフィニションにすぐれていますが、ボディビルの競技では、やはりバルクがあった上でキレ味がよく、さらに均整が取れていれば申し分なしということになります。
スポーツ選手がバルクアップを目指す場合は、競技の特性をよく考えるべきでしょう。筋肉量が増えると筋力も上がるというのは絶対的な事実ですが、当然、それだけ体重や四肢の重量も増えてしまいます。
投擲など、ストレートに筋肉のパワーが効いてくるような種目ならさほど問題ありませんが、スプリント競技などでは足の筋肉量が増えて足の振りが遅くなると、かえってマイナスになってしまうこともある。単純にバルクを増やせばいいということではなくなってきます。とくに足や腕の先端が重くなると、「慣性モーメント」(軸のまわりを回転するモノの慣性の大きさを表わす量)が大きくなるので問題です。
そこを見誤らなければ、どんなスポーツでもバルクアップはひじょうに基本的なパフォーマンス向上の要因になります。ただ、どのぐらい基本的かは選手のレベルによっても違ってきますから、今その選手にとって何が一番問題かを把握する必要があります。総合的に判断した上で、どうしても筋力やパワーが不足していると思えば、バルクアップを第一の要素として考えるべきでしょう。
たとえば、オフの期間にバルクアップに集中する時期を設けて、じっくりと筋肉を太くする。その後で、筋肉の動かし方を鍛えていくなど、計画的にトレーニングを行なっていくことが大切だと思います。(日経グッデイ等より)
日本で通っているジムは、セブで10数店あるのだが、フィリピンの我が家があるバコロドには無い。バコロドにはジム自体はたくさんあるが、系列店が無く、日本のジムに休会届けをしてフィリピンに行ってから、バコロドにあるジムで運動をしている。
私の場合は勿論「バルクアップ」を目指しているのでは無く、単に健康のためにする血圧を含めた体調維持です。ただ長い間、ジムを休むと元に戻すのは大変ですね。
歳を取っていくと、あちこち老化が進むのは避けて通れないです。健康を維持するには、栄養バランスのとれた食事や自分に合った適度な運動は大切です。出来るだけ心掛けましょう。