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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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世界の航空会社の時価総額?

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 日本航空が格安航空会社(LCC)を新設することが明らかとなった。日本ではようやく普及期に入ったLCCだが、海外では規模が急拡大している。世界の航空会社の時価総額をランキングすると、LCCの躍進が鮮明だ。ANAホールディングスや日航を超えるLCCも少なくない。

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 LCCはロー・コスト・キャリアの略で、日航のような伝統的なフル・サービス・キャリア(FSC)と対比されることが多い。
 
 LCCはボーイングの「737」やエアバスの「A320」などに機材を統一することで、整備費用を抑制する。機内食などFSCでは当然にあるサービスは別料金とする。空席を極限まで減らすため、FSCの半額以下の価格で座席を販売することもある。
 
 時価総額でLCC最大なのが米国のサウスウエスト航空だ。1970年代初頭に運航を開始しており、短距離・多頻度運航、空港使用料の安い郊外空港の利用など、LCCのモデルをつくった。規制緩和などを追い風に路線を拡大している。
 
 QUICK・ファクトセットによると、2017年12月期の売上高は211億ドル(約2兆3,000億円)で、純利益は34億ドル。時価総額(4月末時点)は307億ドルで、首位の米デルタ航空(366億ドル)に次ぐ水準だ。
 
 欧州ではライアンエアー・ホールディングスの時価総額が217億ドルで最大。同社はサウスウエストと同様のビジネスモデルをとるが、より一層コスト削減を重視している。チケットのインターネット直販も早くから重視してきた。
 
 両社とも低コストを徹底し、売上高純利益比率が15%を超える筋肉質な経営体制を構築している。
 
 利益面でもLCCの存在感は高まっている。時価総額上位20社の純利益合計でLCCが占める割合は2017年に約25%と2010年と比べて約15ポイント高まっている。

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                                     (日経新聞等より)





 日本はまだまだだが、世界では段々と格安航空会社(LCC)が一般的に認知されたようだ。LCCで出遅れた日本でもANAはピーチとバニラ・エアを統合して強化するし、日航も2010年に経営破綻(はたん)。再建の際に公的資金が投入され、路線開設などが制限されていたが、制限は2017年4月に解禁され、新規路線を開設するなど攻めの姿勢を強めて、LCCを欧米などと結ぶ路線を想定して検討しているようだ。












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