世界銀行がこのほど発表した2017年版「金融包摂データベース(グローバル・フィンデックス)」報告書で、15歳以上のフィリピン人の銀行口座保有率は34%に上昇した。2011年は27%、2014年は31%だった。
世銀は、携帯電話とインターネットの普及が金融取引の増加を押し上げていると指摘。フィリピンでの携帯電話普及率は71%だった。世界の約17億人が口座を持っていないにもかかわらず、うち3分の2は携帯電話を通じて送金などの金融サービスを利用しているという。
世界全体の銀行口座保有率は、2011年の51%から2017年は69%に上昇した。2011年以降、12億人が銀行口座を開設したことになる。発展途上国の平均は2014年の54%から63%に上昇。東南アジア諸国連合(ASAEN)ではシンガポールが98%で首位。マレーシアが85%、タイが82%で続いた。インドネシアが49%とフィリピンより高く、ベトナムが31%、ラオスが29%、ミャンマーが26%、カンボジアが22%だった。
調査は140以上の国・地域の15万人以上を対象に、2011年から3年ごとに実施している。(NNA等より)
フィリピンは経済成長が続いているので銀行口座保有率が上がって来たのはあるが、一番の原因は米国の様な銀行の口座保有維持費が掛からなくなって来たことも一因だろう。でも、口座を持っていなくても携帯電話等を通じて送金などの金融サービスが利用出来ている現状があり、口座保有が急激に増えていくかは分からない。