欧州の航空機メーカー、エアバスの「ベルーガ」の愛称で知られる大型貨物機の次世代型機が組み立てラインを出て全容を現した。今年半ばにも初飛行する予定だ。この航空機は、北極圏に生息し、頭部がドーム型で背面の丸いシロイルカ(ベルーガ)に似ていることからこう名付けられた。エアバスによると、ベルーガはエンジン2基が取り付けられた後、地上試験を開始するという。
新型の「ベルーガXL」は、20年前に「A300」モデルを基に開発されたオリジナルモデルと同様に操縦席が低位置にあり、機体の前部はちょうつがいで開くようになっている。しかし、「エアバスA330ジェット」を基に開発されていることから、機体はオリジナルモデルよりも6メートル長く、幅は1メートル大きいため最大積載量は6トン重い。
建造予定の5機は、フランスのトゥールーズと、英ウェールズ地方のブロートンなどの地点との間を往復する。
エアバスは「ベルーガXL」、ボーイングは「ドリームリフター」。どちらもユニークな格好をしている貨物機です。