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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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農産物や農家の収入増へ

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 フィリピンは、灌漑設備の普及で農産物の増加と農家の収入増を図る。同国の国家灌漑庁(NIA)は、2022年までの灌漑設備の完備を目標に掲げ、2018年の予算で過去最高となる460億ペソ(約1,030億円)を要求している。
 
 NIAによると、フィリピン国内で灌漑設備の設置により生産増が期待できる農地は推定3万1,200平方キロ。NIAはこれまでに59%に相当する1万8,500平方キロ分の灌漑設備の設置が完了したとしている。
 
 NIAのリカルド・ビサヤ長官は、残り41%の灌漑整備について「予算が現在の2割増しになれば、ドゥテルテ大統領が任期満了を迎える2022年までに設置を完了できる」と述べた。当初の要求額は560億ペソだったが、予算管理省との折衝で460億ペソに落ち着いたという。
 
 今年はNIAに384億ペソの予算が配分されている。230平方キロ分の農地に灌漑設備を新たに設置するほか、135平方キロ分の農地をカバーしている既存の灌漑設備の改修を行う計画だ。同長官は、2018年の予算要求が通れば大規模な灌漑設備の設置も進められるとし、設置加速に意欲を示した。
 
 また、NIAは来年以降、全国300カ所の小規模水力発電施設の建設を推進する。これまでに北部ルソン島のリサールとカリンガで、それぞれ発電容量1,000キロワットの水力発電設備を稼働中だ。今後は建設を加速して農家などの生活改善や農業の電化などを進める。
 
 フィリピン政府は、農家の平均月収を現在の4,500ペソから6,000ペソに引き上げる目標を掲げている。ビサヤ長官は農機具の近代化の遅れや汚職など、フィリピンの農業には問題が多いと指摘し、目標実現には一層の努力が必要になるとの認識を示した。(Sankei-Biz等より)





 ラモス元大統領と行動を共にしたり、クーデター騒動を起こしたりしていたホナサン元大佐も、表舞台から消えた時に農業組合を創って活動していた。いつの間にか上院議員になって、今は政治活動をしている。太陽の恵みの多いフィリピンは農業に力を入れる方が良いと思う。灌漑設備に関してはまだまだ足らないと思うが、農家などの生活改善や農業の電化を進めて欲しいし、期待したいものだ。












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