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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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次期フィリピン中銀総裁候補

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 今年7月で任期満了となるフィリピン中央銀行のテタンコ総裁の後任候補として有力視されている同中銀のエスペニーリャ、ギニグンド両副総裁は、世界経済の先行きが不透明な中、金融市場リスクの監視強化が必要との見解を示している。
 
 両副総裁は市場の変化を評価・分析する方策の強化が必要だと主張。さらに、フィリピンがファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)を固めることで、中銀に政策ツール強化の余地を与えると語った。
 
 フィリピンは引き続き、世界最速水準で成長を続ける国の一つとなる見通しだが、トランプ米大統領が貿易障壁や移民制限する構えを見せているため、不安定さが増している。
 
 ギニグンド副総裁は輸出部門などにおける新たな課題のため、「われわれの政策ツールの強化は必須だ」と明言。中銀は家計や企業の債務に関するデータを高める必要があり、経済や市場の中での資金循環の監視を強めるだろうと述べた。
 
 エスペニーリャ副総裁は「これまで以上に大がかりな金融市場の構造改革が推進されるべきだ」とし、市中銀行の高い預金準備率の段階的引き下げなどを挙げた。また、闇市場での取引抑制に向け、外国為替の規則の一層の緩和を示唆した。
 
 2005年から中銀を率いるテタンコ総裁は5年以上にわたりインフレ率を5%未満に押えており、記録的低水準の政策金利を可能とした。また、同氏はフィリピンの準備金を強化し、世界的景気後退(リセッション)を乗り越え、麻薬撲滅キャンペーンを主導するドゥテルテ大統領に対し不安を抱く投資家にとって、安定の柱としての役割を務めた。
 
 ギニグンド副総裁は、インフレ率について今後2年は中銀目標の2~4%の範囲内となるだろうと予測。「形勢を一変させる出来事がない限り、われわれの政策姿勢は依然として適切だ」と述べた。(ブルームバーグ)





 フィリピン中央銀行のテタンコ総裁は、好調な経済をバックに記録的な低水準の政策金利を可能としたことで評価が高い。その後釜は誰になるかは決まっていないが、この2名の副総裁から選ばれる公算が高いようだ。

 以前はインフレぎみで銀行金利でも10%以上あり、貧富の差を広げたように思う。適宜な政策を期待したい。












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