ANAホールディングスは格安航空会社(LCC)大手ピーチ・アビエーションを子会社にする。共同出資する他の株主から株式を買い取り、現在約38.7%の出資比率を67%に高める。買い取り額は1,000億円規模になるとみられる。成長を続けるピーチを取り込み、収益向上につなげる。
ピーチの株式はANAのほか、香港の投資会社(ファーストイースタンアビエーションホールディングス)が約33.3%、産業革新機構が約28%保有している。ANAは両社の保有株式をそれぞれ半分程度買い取るもようだ。
ピーチの井上慎一最高経営責任者(CEO)ら、経営陣は続投する見通し。独自性を維持しながらANAと連携を強めて企業価値を高める。武器である航空運賃の引き下げにつながる可能性もありそうだ。将来は株式公開も視野に入れる。
ピーチは2012年に初就航、2014年3月期に国内のLCCとして初めて営業黒字化を達成した。2016年3月期の営業利益は前の期の2.2倍の61億円だった。ANAはLCCのバニラ・エアにも100%出資している。(日経新聞等より)
日本初の格安航空会社(LCC)として、2011年に創業したピーチは、順調に事業を拡大し、2013年度に初の単年度黒字化を達成、2015年度に売上479億円、営業利益61億円を計上し、累積損失を解消しています。現在までにA320を18機運用し、新たな需要を創出、事業の安定化を実現してきました。
株主3社は、2017年度から2020年度をさらなる飛躍のステージとし、ピーチの成長を加速させる狙いから、ANAグループへ連結化させ、ピーチの企業文化、ブランドを活かし、ANAグループのエアライン事業領域の拡大と連動させることで、成長を後押しするとしています。
バニラエアはフィリピン・セブに就航している。ピーチも就航して欲しいものだ。