「ポケモンGO効果」で東南アジア・インドの企業とのポケモンの契約数が倍増。昨年8月からのスマートフォン(スマホ)ゲームソフト「ポケモンGO」の配信を機に東南アジア・インドでのポケットモンスター人気が再燃している。任天堂の関連会社ポケモン(東京・港)によると、同地域でポケモンの関連商品取り扱いを巡るライセンス契約を結んだ企業数はポケモンGO配信後に約160社と配信前(70社)の2.3倍に増えた。
新たにポケモンとライセンス契約を結んだのは、ベトナムの乳業大手ベトナム・デイリー・プロダクツ(ビナミルク、@VNM/HO)やフィリピンの通信大手、グローブ・テレコム(@GLO/PL)など。世界的なポケモンGOの流行を受けて、自社商品や販売促進関連の商材などにキャラクターのデザインを入れて若年層などの一段の顧客取り込みを狙う。東南アジアでは、シンガポールをはじめブルネイ、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムでポケモンGOが配信されている。
ポケモンが昨年11月にシンガポールのチャンギ空港で開いたイベントでは、人気キャラクター「ピカチュウ」の高さ4メートルの巨大オブジェが飾られた。10匹のピカチュウの着ぐるみが空港内を行進すると、集まった子供など約3,000人のファンから「ピカチュウ」と大きな歓声があがっていた。また、シンガポール中心部で東南アジア初の「ポケモンカフェ」も営業を再開する。同社の福永晋執行役員は「ポケモンGOをきっかけに若年層が多く、さらなる人口増が期待できる東南アジア、インドの市場規模を拡大していきたい」と話していた。
任天堂は昨年10月、ポケモンGOの効果で、2016年4~9月期に営業外収益120億円を計上したと発表した。携帯型ゲーム機向けのゲームソフト「ポケットモンスター サン・ムーン」の初回出荷本数が世界で1,000万本を突破したこともあり、秋以降は伸び悩みが目立った株価も足元では堅調に推移している。ポケモン人気が東南アジア・インド市場での収益拡大に一役買い、一段の株高に寄与するかが注目される。(日経新聞等より)
東南アジアでもボケモンGOの人気が出ている。運転が荒く、自動車保険等の補償も充実していないフィリピンで、運転手がポケモンGOをやりながら運転する姿は見たくないものだ。