イオンファンタジーは海外でも、「イオンファンタジー フィリピン」、「イオンファンタジー 中国」、「イオンファンタジー マレーシア」、「イオンファンタジータイランド」、「イオンファンタジー インドネシア」を通じて、ファミリー向けアミューズメント施設およびインドアプレイグラウンドの直営展開を進めるとともに、香港、ベトナム、カンボジアにおいて、ライセンス契約およびフランチャイズの店舗を展開している。
2016年11月は、海外において10店の直営新規出店を行い、海外事業における店舗数は11月末に合計332店舗(フランチャイズ店舗等含む)に達した。イオンファンタジー中国・マレーシアにおいて、フィンランドがモチーフのテーマプレイグラウンド「ファンペッカ」を各国1店舗オープンした。マレーシアでは初の「ファンペッカ」出店である。
フィリピンでは、11月26日、首都圏マカティ市のセンチュリーシティ内に25号店、11
月29日にはモンテンルパ市アラバンのサウスパーク モール内に26号店をオープンした。
イオンファンタジーはフィリピンで、2014年5月に子会社「イオンファンタジー・フィリピン」を設立した。そして、同年11月に、イオンファンタジーキッズーナ フィリピン1号店がマニラ首都圏ケソン市のショッピングモール「ロビンソンズ・ガレリア」内にグランドオープンした。 この出店によりイオンファンタジーのアセアン地域での店舗展開は、マレーシア、タイ、ベトナム、カンボジアに次いで5カ国目となった。
その後、フィリピンにおけるイオンファンタジーキッズーナは着実に増加している。初出店から約1年後の2015年12月には、セブ初となる13号店をオープンした。そして今年4月には、北ダバオ州タグム市のロビンソンズプレイス・タグム店に18号店をオープンした。これはミンダナオ島第1号店でもあり、ドゥテルテ現大統領の地盤への出店となった。
さらに、今年6月には、マニラ首都圏タギグ市ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)のアップタウンタウン・プレイス(デべロッパーはメガワールド)に21号店をオープンした。BGCはフィリピンのなかで断トツの先端都市であり、2015年にはキッザニア(KidZania)のフィリピン1号店がオープンして いる。そして、上記の様に、11月には25号店と26号店をオープンした。
イオンファンタジーは、フィリピンにおいて、マニラ首都圏を中心としたドミナント化を推進するとともに、セブ、ダバオなど首都圏以外での出店も積極化させつつある。今後も店舗網を拡充し、年間人口増加率が約2%と高く9歳以下の人口が2割(2千万人)以上というフィリピンでの子供向けアミューズメント施設需要拡大に対応していく方針である。(株式会社イオンファンタジー発表等より)
なお、イオンファンタジー本社は、2016年度上半期(2016年3月~8月)の決算短信を発表した。その補足資料によると、フィリピンでの売上高は前年同期比3.1倍の
3億500万円へと急拡大、営業損失も74%減の900万円へと急減、営業黒字化が視野に入ってきている。そして、全社の業績向上に貢献しつつあるようだ。
日本は老人大国であるが、アセアン地域特にフィリピンは、若人大国になっている。SMでも似たような施設が増えてきており、子供向けの施設は確実に増えて行きそうだ。