国と成田国際空港会社(NAA)が、成田空港の夜間飛行制限の時間帯(現行は午後11時~翌日午前6時)を短縮する方向で検討していることが分かった。国、県、周辺9市町、NAAによる「四者協議会」が近く開かれ、同空港の機能強化策の一環として提案される。
夜間飛行制限は騒音対策などを目的に設けられている。関係者によると、制限される時間帯を午前1時~同5時に短縮する案を中心に検討しているという。国とNAAは、短縮と同時に騒音対策や地元振興策を充実させる方針だ。
ただ、2013年3月から、気象の変化などやむを得ない場合は、午後11時台でも離着陸を認める弾力的運用が実施されている。このため、地元には新たな制限緩和に慎重な意見もあり、提案通りに受け入れられるかは流動的だ。
現在は早朝、太平洋上で旋回を続けて着陸を待つ飛行機が連日のようにみられるほか、深夜は、飛び立つ直前で制限時間を迎えたり、到着が間に合わず羽田空港に目的地を変えたりするケースも少なくない。制限時間の短縮で、こうした便の救済が見込まれるという。(朝日新聞等より)
夜間飛行制限がある空港の発展は難しいと思う。関西にある伊丹空港が夜間飛行制限を撤廃出来ず、関西国際空港が新設された。伊丹空港の騒音対策費用は関西国際空港の一期工事と同じだ。関空が出来たため、伊丹空港をなくす予定が交通の利便性や空港の存続希望に変わったことにより、国内線だけの空港として残っている。今や羽田空港が国際空港も兼ねる日本を代表する空港になっているので、夜間制限の短縮検討を考えるだけでなく、長期的視野に立ってハッキリさせる方が良いでしょうね。