スズキの子会社で、フィリピンにおける二輪車製造販売及び四輪車販売を手掛けるスズキ・フィリピン(SPH)は、事業基盤整備とともに社会貢献活動も推進している。
SPHは、社会貢献活動の一環として、フィリピンでのスポーツ振興・普及を支援してきている。特に、サッカー振興に注力。具体的には、2011年に、フィリピン・フットボール連盟(PFF)と協力して、フィリピンサッカー選手権(PFFスズキカップ)を創設した。
また、スズキ本社はAFFスズキカップ(旧タイガーカップ)を開催している。AFFスズキカップとは、ASEANサッカー連盟(AFF)が主催する東南アジアサッカー選手権。1996年からシンガポールのビール会社タイガ―ビールの協賛によりタイガーカップの名前で開催されてきたが、2007年にタイガービールがスポンサーから下りたため東南アジアサッカー選手権に名称変更、さらに、2008年大会からスズキがスポンサーとなったことからAFFスズキカップへと再変更されたという経緯がある。
このAFFスズキカップ2016が10月15日に開幕した。その概要は以下のとおり。
・主催 :東南アジアサッカー連盟(ASEAN Football Federation)
・開催期間/開催国:
予選大会:10月15日~21日/カンボジア(プノンペン)
決勝大会:11月19日~26日/フィリピン(マニラ)、ミャンマー(ヤンゴン)、
・参加国 :東南アジアサッカー連盟(AFF)に加盟するオーストラリアを除く11カ国
・決勝シード国:フィリピン、タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、ミャンマー
・予選出場国:カンボジア、ラオス、東ティモール、ブルネイ
AFFスズキカップ2016のタイトルスポンサーはスズキ、オフィシャルスポンサーには、エプソン、東芝、ヤンマー、コニカミノルタ、Z.com、オフィシャルサポーターとして、ニコン、ファミリーマートなどが名を連ねている(AFFSUZUKI CUP2016オフィシャルサイト等より)。
なお、9月15日に国際サッカー連盟(FIFA)の最新FIFAランキングが発表された。この最新ランキングにおいて、ASEAN諸国の世界ランキングは、フィリピン125位、タイ135位、ベトナム141位、ミャンマー153位。シンガポール155位、マレーシア158位、カンボジア173位、ラオス176位、インドネシア181位、東ティモール183位、ブルネイ197位となっている。すなわち、フィリピンがASEANトップであり、AFFスズキカップ2016におけるフィリピンの活躍が期待される。
東南アジアはサッカー後進国。フィリピンは野球でもリトルリーグは強いが、プロリーグがあるバスケット・ボールに有望選手が流れている。サッカーも同じようだ。
このサッカーの決勝大会は、今月にフィリピンとミャンマーで開催されるが、あまり人気は無いようなのが残念だ。