国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、7月3日(日)に、海外32の国・地域の120都市と日本国内45都道府県において、日本語能力試験(JLPT)を実施された。
この試験は毎年2回実施されており、世界最大規模の日本語を母語としない人の日本語能力を測定し認定する試験(実施レベル:N1~N5の5レベル {N1が最も難易度の高いレベル})として、今年で32年目を迎え、試験を実施する国・都市も年々増加している。
今回の受験応募者数は約39万人(海外約27万人/日本国内約12万人)。昨年同時期の試験と比べても、海外では1万5,000人、日本国内でも3万人受験者が増えている。率にすると、海外全体では5.8%増、引き続き東南アジアでの増加が目覚しく(9.4%増)、関心の高さが伺える。
フィリピンの今回の受験応募者数は、昨年同時期の試験と比べ100%増、すなわち倍増の4,642人で、世界最高の伸びとなっている。フィリピンでは、国内での日本企業の進出などにより、学生や社会人の日本語学習への熱が上がっており、さらにJLPTの実施回数を年1回から2回に増やしたことも試験の認知度を向上させ、今回の倍増という大幅な応募者増につながっている。
フィリピンに次いで伸び率が高いのはミャンマーの89.4%増の2,513人、次いでベトナムの24.8%増の3万3,161人。受験応募者数トップは、中国の11万7,135人(1.1%増)、2位は台湾の3万9,055人(5%増)、3位は韓国の3万7,824人(8.6%増)である。(国際交流基金プレスリリース等より)
フィリピン内の受験地はマニラ(2015年7月1,581人、12月2,956人)、セブ(同7月281人、12月421人)、ダバオ(同7月145人、12月381人)で、マニラの受験者が圧倒的に多いようだ。今後も増えて行くようだ。