Quantcast
Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2208

飲料ABI、ハイネケン現地生産へ

$
0
0

 フィリピンの飲料メーカー、アジア・ブリュワリー(ABI)は、オランダのビール大手ハイネケンインターナショナルと合弁契約を締結したと発表した。今年第4四半期(1012月)に新会社ABハイネケン・フィリピンを設立し、ABIの2工場で「ハイネケン」ブランドのビールを製造する。
 
 合弁会社の資本金や出資比率は非公開。合弁会社は、ABIがラグナ州カブヤオとミサミスオリエンタル州エルサルバドルに所有する工場を改修し、ハイネケンのビールを製造する。ABIは、国内生産を開始するまで、ハイネケンと同社傘下のタイガーのビールを輸入販売する。
 
 ABIの親会社LTグループのルシオ・タン会長兼最高経営責任者(CEO)は声明で、「われわれが持つ国内市場の知識とネットワークにハイネケンの醸造・販売技術を組み合わせ、消費者に高品質のビールを提供する」と抱負を述べた。ハイネケンとの合弁は、ビールのラインアップに高級品を増やすのが狙いだ。
 
 LTグループの広報担当者はNNAに対し、ハイネケンの国内生産を開始する時期について、「政府承認など不確定な要素があるため、現時点では明らかにできない」と説明した。合弁工場稼働後のシェア目標については、「国内でビールを製造しているのは、シェア9割以上を握るサンミゲル・ブリュワリーとABIだけだ。この段階で競合とはいえず、シェア目標も開示しない」と述べた。
 
 ABIは、米ビール「コルト45」などを製造するほか、「アサヒスーパードライ」のフィリピン国内での販売を手掛けている。(NNA等より)





 フィリピン有数の富豪であるルシオ・タン氏の持株会社LTグループ(LTGI)は、LTGI傘下のビール企業アジア・ブリュワリー(ABI)が、世界第3位のビール企業ハイネケン(オランダ)と、フィリピンにおいて合弁企業を設立する。
 
 新合弁企業名はABハイネケン・フィリピンであり、ABIのラグナ州カブヤオと東ミサミス州エルサルバドルの2工場においいて、ハイネケン主力製品及び買収したシンガポールのタイガービールを製造し、フィリピンでのシェア拡大を図る。

 ABIの主力製品はビア・ナ・ビア(Beer Na Beer)という国産ビールであるが、コルト45の製造ライセンスを有しているほか、アサヒ・スーパードライの独占販売権を有している。ハイネケン製品を加えることで、品揃えや高級イメージを強化、国内シェア90%強を誇るサンミゲル・ブリュワリー(サンミゲル・ビール)に挑む。

 面白いことに、サンミゲル・ビールにはキリン・ホールディングスが約48.39%出資、フィリピンで強力なタッグを組んでいるが、日本では、キリンビールがライセンス契約を結びハイネケンビールの製造や販売を行っている。そして、合弁企業ハイネケン・キリンがハイネケンビールのキリンビールでのライセンス生産および日本国内におけるマーケティング活動を統括している。

 競争して美味いビールを提供してくれるならば、愛飲家としては何ら問題は無いと思う。












Viewing all articles
Browse latest Browse all 2208

Trending Articles