フィリピン自動車工業会(CAMPI)は、第1四半期(1~3月)の新車販売台数が前年同期比21.6%増の7万6,479台だったと発表した。同期の過去最高を4年連続で更新した。新車市場の6割超を占める商用車が23.4%増と伸びたほか、乗用車も18.9%増と2桁の伸びを示した。
上位10社の順位は、2015年通年から変わらず。首位のトヨタ・モーター・フィリピン(TMP)は、9.6%増の3万498台(シェア39.9%)となった。2位の三菱モーターズ・フィリピンズ(MMPC)は23.8%増の1万4,668台(シェア19.2%)。2社が全体の6割近くを占めた。
上位10社では、3位のフォード・モーター・フィリピンズが、49.4%増の7,876台(シェア10.2%)、4位のいすゞフィリピンズが、32.7%増の6,579台(シェア8.6%)、5位のホンダ・カーズ・フィリピンが60.4%増の6,349台(シェア8.3%)、6位のフィリピン日産が、48.5%増の3,645台(シェア4.8%)、7位のスズキ・フィリピンが、29.9%増の3,048台(シェア4.0%)、8位のコロビアン・オートカー(起亜)が、33%減の1,536台(シェア2%)、9位のペルジャヤ・オート・フィリピンが、27.6%増の882台(シェア1.2%)、10位の日野モータースフィリピンが、65.9%増の609台(シェア0.8%)で、5位ホンダ・カーズ・フィリピンの60.4%増と、10位日野モータースフィリピンが65.9%増と、伸びが目立った。
車種別では、商用車が23.4%増の4万6,683台、乗用車が18.9%増の2万9,796台だった。商用車のタイプ別では、小型商用車(LCV)が22.9%増の3万625台、アジア・ユーティリティー・ビークル(AUV)が22.9%増の1万3,625台だった。伸び率は、大型商用車(カテゴリー5)が97.9%増で最大。老朽化した車両の買い換えや道路事情の改善が、販売を押し上げた。
CAMPIは声明で、商用車、乗用車ともに、各社がこのところフルモデルチェンジ、マイナーチェンジ車を投入し、販促に力を入れていることが奏功したと指摘した。ロメル・グティエレス会長は、「2016年は好調な滑り出しだった。4月以降も勢いを持続できることを期待する」とコメントした。
尚、CAMPIの統計には、非加盟の韓国・現代自動車などの販売台数は含まれていない。(NNA等より)
4月の新車販売は絶好調で、30%増の2万7,697台(CAMPI)。4ヶ月間で24%増の10.4万台となり、5年連続の年間最高記録になりそうだ。
フィリピンで現地生産するメーカーが中心に加盟するフィリピン自動車工業会(CAMPI)が3ヶ月7万6,479台、同時期の自動車輸入・流通業者連合(AVID)の輸入車販売を含めると、8万6,528台(重複するフォード、スズキ、メルセデス・ベンツを除く)だった。
尚、韓国の現代自動車販売台数は、東南アジア諸国連合(ASEAN)・韓国自由貿易協定(AKFTA)に基づき、これまで20%だった韓国からの完成車の輸入関税率が今年から5%に下がったことを追い風に、前年同期から39%増加した。内訳は乗用車が42%増の5,186台、商用車が33%増の2,283台。