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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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ヤクルト・フィリピン35周年

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 ヤクルトの創始者の代田稔医学博士が京都帝国大学(現在の京都大学)で医学の道を歩みだしたのは1921年。その当時日本はまだ豊かとはいえず、衛生状態の悪さから感染症で命を落とす子供たちが数多くいた。


 そんな現実に胸を痛めていた医学生時代の代田氏は、病気にかかってから治療するのではなく、病気にかからないようにする「予防医学」を志し、微生物研究の道に入った。そこで乳酸菌が腸の中の悪い菌を抑えることを発見、これをさらに強化培養することに世界で初めて成功。それが、今日「乳酸菌シロタ株」と呼ばれる学術名 ラクトバチルス カゼイ シロタ株という乳酸菌である。


 その後、代田博士は、生きて腸内に到達し、有用な働きをする「乳酸菌シロタ株」を、一人でも多くの人々に摂取してもらうため、有志と共に安価でおいしい乳酸菌飲料として製品化する。そして1935年、乳酸菌飲料「ヤクルト」が誕生、福岡市で発売された。


 ヤクルトは代田博士の「世界中の人々の健康を守る」という願いから、海外へもフィールドを広げてきた。1964年、台湾での営業開始を皮切りに、アジア、オセアニア、米州、欧州へと、世界にネットワークを広げた。ヤクルトの乳製品は、現在、日本を含む世界32の国と地域で、毎日、約3,200万本が販売されている(海外では同2,169万本)。

 アジア・オセアニア地域においては、フィリピン、香港、台湾、台湾、韓国、シンガポール、インドネシア、オーストラリア、マレーシア、ベトナム、インド、中国本土等で乳製品乳酸菌飲料「ヤクルト」などを製造、販売している。

 フィリピンでは、ヤクルト本社が40%出資するヤクルト・フィリピン(持分法適用会社、資本金6億ペソ)が、197810月から営業を行っている(会社設立は19773月)。即ち、ヤクルトはフィリピンで発売35周年を迎えつつある。海外販売時期については、1964年の台湾、1968年のブラジル、1969年の香港、1971年の韓国とタイに続く歴史を有している。

 ヤクルト・フィリピンの従業員数は650人、ヤクルト・レディーは2,500人以上、取引店は7万店以上に達している。そして、日本と同基準の厳しい品質管理で製造されたヤクルトを18ペソ(約18円)で提供している。ヤクルトは、赤痢や腸チフスなどに悩まされながら、医薬品購入余力がない低所得層にとって安価な栄養食品となっている。即ち、庶民の強い味方となっており、知名度も高くなっている。

 2012年(1月~12月)の海外乳製品(ヤクルトなど)売上数量内訳によると、アジア・オセアニア地域での2012年の一日当り販売数量は、前年比11.3%増の1,5781千本へと二桁増加となった。

 2012年のフィリピンでのヤクルト一日当り販売数量は、同15.9%増の1502千本と好調であった(2011年は6.2%増加)。アジア・オセアニア地域では、韓国の417万本、中国本土の2911千本、インドネシアの2744千本、タイの2146千本に次ぐ第5位となっている。アジア・オセアニア地域でのシェアは前年の9.2%から9.5%へと上昇している。

 2012年のフィリピンの前年比15.9%増という伸び率は、ベトナムの59.6%増、インドの54.5%増、中国本土の26.1%増、インドネシアの21.8%増に次ぐものである。インド、ベトナムでの一日当り販売数量は10万本前後に過ぎず、アジアの主要市場では中国本土、インドネシアに次ぐ高い伸びであったといえる。
 
 なお速報値では、2013年第1四半期(1月~3月)のフィリピンでの一日当り販売数量は、前年同期比0.6%増の1501千本となっている。(株式会社ヤクルト資料などより)





 半年前にヤクルトの事を書いたが、一日当りの販売数量は前年より微増とのことで安定しているようです。

 日本と同じくヤクルト・レディーは何人いるのだろうと思っていてら、フィリピンでも2,500人以上いるらしい。バコロドでも何人か居ると言うので、日本と同じように親しまれて活躍しているようだ。











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