2015年1月9日の株式市場は続伸し、PSE株価指数は前営業日から35.09ポイント高の7,402.72ポイントで引けた。率にして0.48%の続伸。最近のインフレ率低下、原油価格低下、前夜のNY市場の急騰などを背景に、市場センチメントが強気なものとなり、買い先行の動きとなった。
そして、終値ベースでは、2013年5月15日に記録した過去最高値7,392,20ポイントを約18カ月ぶりに更新、初の7,400ポイント台の引けとなった。また、この日の高値は7,446.66ポイントであり、場中の瞬間値ベースでも2014年9月25日に記録した過去最高値7,413.62ポイントを約3カ月ぶりに更新した。年明け後に売り越し基調であった外人もこの日は買い越しであった。
全体の売買代金は前営業日比1%増の112億300万ペソ(約299億円)、総取引回数は8%増の5万5,898回。値上がり99銘柄、値下がり91銘柄、変わらず42銘柄。外国投資家は11億8,400万ペソの買い越しとなった。
なお、2015年取引第1週(1月5日から9日)のPSE株価指数上昇率は2.38%と好スタートを切った。ちなみに、年間ベースでは2014年まで6年連続の上昇が続いており、6年間の上昇率は286%(約3.9倍)に達している。(フィリピン証券取引所等より)
大型株に海外勢の選別買いが入って、前週末比では2.4%高で、3週連続の上昇となった。個別銘柄では、メトロポリタン・バンク&トラストが1.6%高、SMインベストメントが1.3%高。証券取引所の統計によると、海外勢が買いを主導したようだ。
フィリピン証券取引所の株価指数は、2008年のリーマン・ショック以来の6年連続上昇が続いているが、一段の上昇となるにはインフラ整備等を含めた国力が必要と思う。
米ドルとペソのレートを見れば、2012年以降徐々にペソ安になって来ていたが、中々45ペソ台以降のペソ安に成らなかったが、米国の景気回復の芽が出てきて、フィリピン・ペソもOFW送金の重しが取れて来たので、1米ドル45ペソ台以降のペソ安になり易い地合いになってきたようだ。