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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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新車販売好調続く(11月)

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 フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック工業会(TMA)は、201411月と年初11カ月間の新車販売動向を発表した。
 
 それによると、 201411月の国内四輪車新車総販売台数(CAMPI TMA加盟企業分、以下:工業会加盟企業分と記す)は、前年同月比34.6%増の2万1,422台と大幅増加、3カ月連続の2万台越えとなった。 車種別では、乗用車販売台数が同46.7%増の8,040台へと急増した。一方、商用車も同28.2%増の1万3,382台と好調であった。
 
 この結果、201411カ月間(1月~11月)の国内四輪車新車総販売台数(工業会加盟企業分)は、前年同期比30.1%増の21万3,427台に達した。 車種別では、乗用車販売台数が同50%増の82,437(構成比38.7%)へと急増。一方、商用車も同20%増の13万990台と堅調であった。

 11カ月間のメーカー別販売台数(工業会加盟企業ベース)首位は、トヨタモーター・フィリピンの9万6,787台(シェア45.4%)で あった。第2位は三菱モータース・フィリピンの4万5,760台(シェア21.4%)、第3位はフォード・モーター・フィリピンの1万8,438台(シェ ア8.6%)、第4位はいすゞフィリピンの1万2,644台(シェア5.9%)、第5位はホンダカー ズ・フィリピンの1万2,027台(シェア5.6%)であった。
 
 堅調なフィリピン景気、各社の販促強化の奏功などにより、新車販売は好調に推移している。ただし、上記の販売数値や前年同月比などは、自動車工業会(CAMPI)を脱退した市場シェア第3位の韓国系の現代アジア・リソース(HARI)分などを含まない工業会加盟企業分のみのベースである。

 尚、HARIなどが所属する自動車輸入販売企業協会(AVID)加盟企業の201411カ月間の販売台数は、前年同期比17.8%増の3万2,878台であった。そのうち、HARIは同9.1%増の2万1,405台であった。
 
 11カ月間の工業会とAVIDの加盟企業の販売台数を単純に合計すると、前年同期比28.3%増の24万6,305台となる。CAMPIAVIDの合算数字から重複加盟のCATSモーター分などを調整する必要はあるが、11カ月間の新車総販売台数は非常に好調であったといえよう。史上最高であった2013年1年間の総販売台数21万2,414台を既に上回り、3年連続での年間総販売台数記録を更新している。

 CAMPIは、年初時点では、工業会非加盟企業分も含めた2014年の新車総販売台数を前年比9.5%増の23万台と予想していた。 しかし、実績は年初予想を大幅に上回るペースで推移している。したがって、CAMPIは、2014年総販売台数予想を前年比19%増の25万台へと正式に上方修正してい る。現状から判断すると、この改訂予想も達成しそうで、同27%増の27万台に達する可能性がありそうだ。そして、3年連続での年間販売記録を更新することになる。CAMPIは、2020年に50万台 達成を目標とするとも表明している。(アセアン自動車連盟等より)





 トヨタもフィリピンでの販売台数は、初の年間10万台突破は確実で、13年連続三冠王も手中に収めそうだ。

 三菱も販売に力を入れており伸ばしている。最近三菱ミラージュG4がフィリピン省エネ走行新記録も達成し、「低燃費」「低価格」「コンパクト」を売りにしている。

 販売は好調だが、フィリピンの四輪車生産は10万台に届かない。アセアンで2013年の自動車生産台数は、1位タイ(245万7,057台、2位インドネシア(120万8,211台)、3位マレーシア(60万1,407台)、4位ベトナム(9万3,630台)と続き、フィリピンは7万9,169台の5位となっている。フィリピン政府は国内の自動車生産を支援することが目的の6億ドル(約721億円)の基金創設について、2016年まで先送りする方針を11月に示しているが、もっと積極的な自動車産業振興をしたほうが良いようだ。












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