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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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OFW送金、5ヶ月間6.1%増の104億ドル

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 フィリピン中央銀行(BSP)によると、20145月のフィリピン人海外就労者(OFW)からの本国送金額(銀行経由 の現金送金額)は198,000万米ドル(速報値)と前年同月比で5.4%、前月比で3.4%増加した。一方、日本からのOFW送金額は前月比 12.7%減の7,442万ドルと二桁減になった。
 

 2014年年初5カ月間(15月)の累計OFW送金額(銀行経由の現金送金額)は前年同期比5.7%増の937,200万米ドル。そのうち、陸上ベースのOFWからの送金は前年同期比5%増の708,100万米ドル、海上ベースのOFWからの送金は8.1%増の229,100万米ドルであった。なお、これらの数値は中央銀行が把握している公式銀行ルートによるものである。

 

 送金元の国別動向については、1位が米国で前年同期比0.5%減の383,400万米ドル(シェア40.9%)、2位サウジアラビアの37.1%増の 96,800万米ドル(10.3%)、3位アラブ首長国連邦(AUE)の46.9%増の63,700万米ドル(6.8%)、4位英国の18.1%増の 55,600万米ドル(5.9%)、5位シンガポールの12.5%増の47,200万米ドル(5.0%)、6位日本の8.9%増の38,800万米ドル(4.1%)、7位香港の30.6%増の26,600万米ドル(2.8%)など。

 

 フィリピン海外雇用管理局(POEA)の最新資料によると、2014年年初5か月間に認可された求人件数は累計371,097件(速報値)であった。そのうちの38.5%が処理済みで、主にサービス業、製造業、専門職、技術系の職種であった。主なホスト国は、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、台湾、クウェート、カタール。

 

根強いOFW需要のほか、銀行やノンバンク系送金機関の継続的なネットワーク拡大、送金市場における金融商品の革新等がOFW送金の増加に寄与してい る。


 国際通貨基金(IMF)の「国際収支国際投資ポジションマニュアル」(BPM6版)に準拠した包括的OFW送金データ(銀行経由現金送金+帰国時持参分+非現金型資産贈与含む)によると、5月の包括的OFW送金額(速報値)は前年同月比5.5%増の219,500万米ドル、年初5カ月間累計では前年 同期比6.1%増の104400万米ドル。


 当然のことながら、従来からの公表データである銀行経由分のみの送金額を上回っている。(フィリピン中央銀行発表等より)






 OFWからの送金額は年々増加しており、2011年に年間200億米ドルを超えてからでも、上昇の一途を辿っている。

 OFWの需要はまだまだあるようで、サウジアラビアやアラブ首長国連邦の中近東や、アジアでもシンガポールは、メイドだけでなく、サービス業、専門職等も増えており、給料も日本より高く、職に就き易くまた働き易いようだ。

 このままだと、日本も少子高齢化で人材を海外に求めたとしても、優秀な人材の確保は難しくなりそうだ。












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