フィリピンの不動産開発大手ビスタ・ランド・アンド・ライフスケープスは、総額200億ペソ(約425億円)を投じ、若い中間所得層をターゲットにしたコンドミニアム(分譲マンション)を開発すると発表した。「カメリア・コンド・ホームズ(COHO)」ブランドの中層住宅(5~15階建て)を、地方都市を中心とする全国25カ所に32棟建設する。
地元各紙によると、ビスタ・ランドのマヌエル・ビリヤル会長が会見を開き、「COHOを大々的に販売する準備ができている」と明らかにした。地方都市を中心に「ビスタ・モール」などの商業施設とともに中間層向けコンドミニアムを開発し、向こう数年内に、コンドミニアム開発の国内大手となる目標を示した。
床面積30平方メートルの1ベッドルーム、同40平方メートルの2ベッドルームを、240万~330万ペソで販売する予定だ。共用のプールやジムなども備える。
COHOの建設地は、マニラ首都圏のカロオカン市、タギッグ市、ラスピニャス市のほか、ルソン地方のリサール州アンティポロ市、カビテ州バコール市、イムス市、タガイタイ、バタンガス州リパ、サンバレス州スービック、パンパンガ州、ブラカン州バリウアグ、バターン州、アルバイ州レガスピ、パラワン島、ビサヤ地方のセブ州タリサイ市、マクタン島、イロイロ州イロイロ市、西ネグロス州バコロド市、ボホール州、東ネグロス州ドゥマゲティ市、ミンダナオ地方のカガヤンデオロ市、ダバオ市、ジェネラルサントス市、タグム市と、全国にまたがる。うち14カ所について、ビスタ・ランドは既に商業施設を開発している。(NNA等より)
フィリピン住宅産業の地方都市展開が始まっている。ビスタランドだけでなく大手の住宅開発会社も展開して、知らず知らずのうちに土地も値上がりしているようだ。
経済成長に伴うものとは言え、生活水準が上がるのは良いが、諸物価が高騰する要因にもなり痛し痒しだ。
日本からの滞在者である私にとっては、コンドミニアムは買えても土地が持てないのであまり関係が無いが、日本の高度成長期のようにバブルにならないように願いたいものだ。