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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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不二製油レイテ工場、復旧の目途立たず

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 昨年118日にフィリピンを襲った超大型台風30号(フィリピン名:ヨランダ)により、大手油脂メーカーである不二製油のフィリピン拠点がほぼ全壊した。
 
 不二製油のフィリピン拠点とは、連結子会社であるニュー・レイテ・エディブル・オイル・マニュファクチャリング社(NLEOMC、フィリピン・レイテ島)である。日本人駐在員および現地従業員約100人については全員の無事が確認された。しかし、生産設備については、甚大な被害が生じ、生産活動は現在も停止しており、復旧の目途は立っておらず、生産再開の可否については検討を進めている段階との事。
 
 不二製油は、台風30号の災害による損失として、棚卸資産の評価損等71,000万円及び主として工場設備の除却損29,000万円の計10億円を「災害による損失」として、20143月期第3四半期に特別損失として計上。被害を受けた棚卸資産及び固定資産については、保険が付保されており、一時金として受け取った保険金43,100万円を、20143月期第3四半期に特別利益として計上する。
 
 20143月期第3四半期末以降にも被害を受けた資産に対する保険金の受け取りが見込まれるため、業績に与える影響は軽微と判断している。
 
 なおNLEOMCは、レイテ島において、ココナツ・オイル(やし油)を原料とする食用油脂の製造販売を行っている。設立は19942月、現行資本金は50,700万ペソで不二製油が86.7%、伊藤忠商事が12.5%、現地資本が0.8%出資している。(不二製油株式会社ニュースリリース等より)





 NLEOMCの事業継続等について現在検討中であり、その決定により不二製油の業績に重大な影響が見込まれる場合には、速やかに情報開示するとのことである。

 ネットで従業員を募集すると、2、3割の割合でレイテからの応募があるそうです。

 地方にある工場は、その地域に及ぼす影響も大きいので、生産再開を目指して欲しいものです。












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