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Channel: フィリピン・ネグロス島(主にバコロド)の話
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毎日シャンプーNG?

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 汗ばむ季節、他人や自分の頭臭が気になるという人も少なくないだろう。いつの間にか本人も周囲も不幸にしてしまう「頭臭ストレス」。ここから解放されるにはどうすればいいのか。健康ジャーナリストの結城未来が、臭い対策のスペシャリスト・五味クリニック(東京・新宿区)の五味常明院長に教わった。その内容は「休肝日ならぬ休洗髪日を設け、シャンプーでの洗髪は2~3日に1回にする」「休洗髪日は塩シャンプーか重曹スプレーで乗り切る」といった驚くべきものだった。
 
 蒸し暑い季節。「頭が臭い」――そんなふうに他人に指摘されたり、「自分の頭が臭いのではないか?」と感じたことはないだろうか?
 
 先日、ある企業の会議室で打ち合わせをしていたときのこと。油が腐ったような妙な臭いがする。風通しの悪い室内で臭いはこもり、気持ちも悪くなってきた。とても打ち合わせの内容に集中できたもんじゃない。他のメンバーも同様に感じていたのだろう。ギクシャクとした空気が流れ、打ち合わせがスムーズにいかない。目と鼻を駆使して必死で元凶を探ってみると…、目の前で書類をめくる中年男性の頭が悪臭の源泉だった。
 
 頭を動かすたびに臭いをふりまく「頭臭」は、人間の体のてっぺんから降り注ぐだけに、周囲へのダメージも大きい。本人は無意識のうちに好感度を下げ、周囲は注意しようにもできずに我慢の一途をたどる「頭臭ストレス」に陥る。
 
 そもそも、頭はなぜ臭うのだろうか?五味院長「実は頭は『臭いの収集器』なんですよ。頭髪の内外の両サイドから臭いを吸いこんで濃縮。その臭いは、頭を動かすたびに一気に発散して周囲に迷惑をかけるんです」と言う。
 
 つまり、頭臭の正体は、
 1)頭髪臭:タバコの煙や排ガスなどの空中、つまり「頭髪の外側」に浮遊する臭い物質を毛髪が吸収・吸着することで発生。
 
 (2)頭皮臭:過剰なフケや皮脂、皮膚炎など「頭髪の内側」が原因で発生。
 
 と、2種類の臭いの「ハイブリッド臭」なのだ。…となると、それぞれの臭い対策が必要になる。
 
 整髪料をふりかけてガンバッて対策をしているつもりの人も多い。だが、蒸し暑い季節、整髪料の臭いが汗と混じり、かえってこれが悪臭に化けてしまう。
 
 五味院長は、「整髪料でのごまかしは意味がないんです。そもそも、毛髪のキューティクルはガラスのようにツルツルしたもの。キューティクルが傷んでいないきれいな毛髪であれば、ホコリや汚れ、臭い物質は髪全体にはくっつかず髪の毛の間で浮遊しているだけ。だから、ブラッシングをして新鮮な空気を取り入れれば、悪臭は簡単に発散できます」と言う。
 
 そう説明されても、ツヤツヤのきれいな髪をキープするのは難しい。紫外線、ドライヤー、乱暴なブラッシングなど、髪を傷める環境要因は多い。枝毛もあり、全ての人がブラッシングだけで悪臭退散というわけにはいかないようだ。
 
 五味院長は、「実は水洗いだけで、髪の毛についた汚れは十分に落とせますよ」と、拍子抜けな返答。傷んだ髪には小さな凹凸ができる。そこに臭い成分や汚れが吸着してしまうので、ブラッシングだけではとれないが、シャワーなどで十分にこの汚れ、つまり頭髪臭は落ちるらしい。
 
 でも、水やお湯だけで臭いや汚れは完全には落とせない気がするのだが?五味院長は、「古い油のような不快な臭いの主な原因は、頭皮臭だからです。頭皮は、体の中で皮脂腺が一番多い場所。そこに悪臭の原因菌が繁殖しやすいのです」とのこと。
 
 健康な頭皮では、皮脂と汗が混ざりあうことで頭皮を覆い保護する皮脂膜が作られている。そこに、表皮ブドウ球菌などの善玉常在菌が存在。頭皮環境を整えているのだという。
 
 ところが、この頭皮環境は簡単に悪化し、悪臭の温床になるらしい。睡眠不足、ストレス、さらには「シャンプーでの洗い過ぎが原因で悪臭を作ってしまう」(五味院長)というのだから、驚きだ。
 
 特に暑くなるこの季節。臭い対策として、1日に2回以上洗髪するという人も少なくないだろう。夜の洗髪に加えて、外出前の朝シャンで目を覚まし、さっぱりとした気分で出かけるのが日常だと、五味院長は、「洗い過ぎですね。頭皮の全ての細菌を洗い流してしまうことになるので、逆に頭皮臭を強くしてしまうことになるんですよ」と、厳しいコメント。ショックが隠しきれません。
 
 五味院長の解説によると、頭皮では、細菌が常に縄張り争いをしているらしい。通常、善玉常在菌が悪玉菌(真菌や黄色ブドウ球菌など)の勢力が伸びるのを防ぎ、健やかな頭皮環境を整えている。
 
 ところが、洗浄力の強いシャンプーで全ての細菌が洗い流されてしまう。すると、抑えられていた悪玉菌が増加、のさばることになる。結果として、悪玉菌がより強い臭いを作りだすことになるそうだ。
 
 さらに、洗浄力の強いシャンプーは、健康な皮脂膜も破壊してしまう。すると、皮脂不足を補うために過剰に皮脂が分泌され、毛根周辺に詰まって酸化。これも悪臭や吹き出物、フケの原因になってしまうのだそうだ。清潔にしようと懸命に洗髪をしていたことが、かえってあだになっていたとは・・・。
 
 五味院長は、「日本人は髪を洗い過ぎる。せめて、1日1回。できれば、2日か3日に1回の洗髪にとどめてほしい。アルコールを抜く休肝日があるように、髪も休洗髪日があれば、頭皮の健康を維持できる」と言う。
 
 とはいえ、この蒸し暑い季節は汗をかきやすい。「1日1回でもつらいのに、日にちを空けての洗髪では我慢できない」と五味院長に泣きついてみた。
 
 その解決法として五味院長に教わったのが、「塩シャンプー」と「重曹スプレー」。毎日洗髪したければ、この2つを上手に取り入れるのが良いという。

 やり方はいたって簡単だ。まずは「塩シャンプー」は、ミネラル豊富な自然塩を準備しよう。「塩に含まれるナトリウムイオンがアカに含まれるタンパク質を溶かすうえ、皮脂をとり過ぎることもない。消臭効果もある」(五味院長)
 
 (1)洗髪前に優しくブラッシングをして、ホコリなどの余分な汚れをとっておく
 (2)頭皮を指の腹でマッサージしながら、ぬるめ(37度から38度)のシャワーで一度洗い流しておく
 (3)2Lほどのお湯に小さじ12杯の自然塩を溶かす。頭皮に少しずつかけながら指の腹でマッサージをする
 (4)ぬるめのシャワーで塩分をしっかりと洗い流す
 
 試しに通常のシャンプーを2日に1回にとどめてみた。休洗髪日に、この「塩水シャンプー」ならぬ「塩シャンプー」にもトライ。初日の仕上がりでは少々ごわつき感があったが、数回取り組むうちに違和感がなくなってきた。これまでは特に暑い時期に頭皮がかゆくなることがあったが、この塩洗髪のおかげでかゆみが抑えられたらしく、今のところ何の違和感もない。とりたててさっぱり感はないが、かえって穏やかに頭皮環境を整えてくれるのだと実感できる。
 
 続いて「重曹スプレー」。重曹とミネラルウォーターを用意。水は硬水の方が消臭効果の高いミネラルが豊富らしい。500mLの硬水に重曹大さじ3杯を目安に入れ、かき混ぜるだけで準備は完了。
 
 スプレー容器に入れて、風呂上がりや朝の外出前に使おう。重曹の代わりに、硬水500mLにミョウバン25gでもよいと言う。
 
 それにしても、なぜ「重曹」と「ミョウバン」なのだろう?五味院長、「どちらも、『殺菌剤』ではなく、悪玉菌の繁殖を軽く抑制する『静菌剤』として働くのです。善玉常在菌を排除することなく、食品添加物という点でも安全。皮膚に直接スプレーすることのできる消臭剤として安心して使えますよ」とのこと。なるほど、手軽で気軽に使うことができるのだと納得できるようだ。
 
 五味院長は、「ただ、どちらで作ったスプレーも、頭皮を意識して使うことが大切ですよ」と言う。試しに重曹スプレーを作ってみた。特に朝シャンができないとさっぱりしないうえ、寝癖がひどい。これまでは寝癖を整えるスプレーを使っていたのだが、1日中頭皮がつっぱるような感じがしていて、帰宅後に洗い流すとほっとすることが多かったものだが、重曹スプレーに代えたところ、全く違和感なし。頭皮のつっぱり感もなく、自然体でいられる。心地が良いのに「頭臭予防」にもなっているかと思うとうれしくなる。何より、「朝シャン」をせずに外出する「罪悪感」もなくなるから不思議だ。
 
 この塩シャンプーと重曹スプレーを駆使しながら、しばらく「休洗髪日」を設けてみたが、毎日シャンプーをしていた頃よりも頭皮の調子がいい。かゆみがなく異常なべたつきもなくなった気がする。特にこの暑い季節、「シャンプーを休む」ことは勇気がいるだろう。でも、代わりに頭皮環境を整ええているのだと思えば、安心できる。今日からすぐに取り組める「頭臭ケア」、ぜひ取り入れて「頭臭ストレス」をなくしてほしいものだ。
 
 <頭臭を減らす5つのルール>
 (1)「休洗髪日を設けよう」
 ⇒洗浄力が強いシャンプーの使い過ぎは、頭皮環境を悪化させる。シャンプーでの洗髪は1日1回。頭臭が気になるなら2日か3日に1回にとどめることで、頭皮の環境を整えよう
 
 (2)「休洗髪日には塩シャンプーでケア」
 ⇒自然塩に含まれるナトリウムイオンで消臭&穏やかに頭皮をケアしよう
 
 (3)「朝シャンの代わりに重曹スプレー(ミョウバンスプレー)を使用」
 ⇒硬水500mLに重曹なら大さじ3杯、ミョウバンなら25gを入れて自家製スプレーを作成。湯上がりや朝シャンの代わりに使うことで、消臭効果をアップさせよう
 
 (4)「効果的なシャンプーのためにブラッシングとぬるめのシャワーで事前準備」
 ⇒洗髪の前に髪をブラッシングしてホコリを浮き立たせ、さらにぬるめのシャワーで頭皮をマッサージしながら洗っておけば、シャンプー前にある程度汚れはとれる
 
 (5)「シャンプーの仕上げは怠らない」
 ⇒洗浄力の強いシャンプー、塩シャンプーどちらも、仕上げの洗い流しはしっかりと行おう。髪に成分が残っていると、べたつきなどの不快感をもたらし、次なる悪臭の原因にもなりかねない。(日経グッデイ等より)





 頭の臭いがこれで解決するのであれば、髪の毛がある人は一考する価値がありそうですね。(笑)












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