留学情報館(本社:東京都新宿区)が提供するサービス「ママ・赤ちゃん留学」の利用者が2017年に入り急増、4月時点で昨年比4倍に達している。中でも目立つのは、全体の75%を占める、「育児休暇中の利用」である。
背景には「育児休暇をスキルアップ期間と捉えるママの意識の変化」、「早期英語教育熱の高まり」などがあると見られる。昨年より始まった「働き方改革実現会議」でも、女性の再就職に向けた「学び直し」の重要性が繰り返し言及されている。働き方改革が進むに連れ、赤ちゃん・ママ留学利用者が一層増加することも予想される。
また留学先は、従来親子留学で人気のあったハワイを抑え、フィリピンのセブ島が1位となった。①フライト時間が短く母子ともに負担が少ないこと。②.時差が1時間と小さく日本の家族とも連絡が取りやすく安心であること。③価格が安く抑えられること。④生後6ヶ月から現地のインターナショナルスクールに通うことができ、育児休暇中でも利用しやすいことなどが理由と考えられる。
「ママ・赤ちゃん留学」サービスは、2016年5月からスタート。フィリピンのセブ島やハワイ、カナダなど海外へママと赤ちゃんが一緒に留学する。セブ島プログラムは、留学情報館が所有するコンドミニアムに滞在しながら、徒歩圏内の語学学校へ通学するプランが人気である。子供が小さい場合はイングリッシュスピーカーのベビーシッターに預けたり、現地のインターナショナルスクールへ通わせるなどの選択肢もある。他の国と違い、生後6ヶ月から通えるインターナショナルスクールがあり、育児休暇中に利用できるのが特徴である。
また、セブ島は物価が安く、リゾート地としても開発されているため、週末は観光を楽しむこともできる。長期で留学するのが不安な人には、3泊4日の体験ツアーが用意されている。旅行気分で、パパも一緒にツアーに参加する家庭も多く見られる。
利用者の中で目立つのが育児休暇中のママ。利用の目的と実際の声は下記のようなものがあった。
①育児休暇中にスキルアップしたい
「シングルマザーなので給与を上げるスキルアップの手段として申し込みました。」(20代後半の利用者)
「ずっと英語がコンプレックス。小学校から習っていて好きだったけど、今はついていけない。あきらめていたところにママ留学を知った」(30代後半の利用者)
②子供の教育のため
「日本にいると豊かな生活しか知ることがない。フィリピンの途上国の生活にも触れさせることが、これからの人生にきっと役に立つ」(30代後半の利用者)
「父親は海外での仕事も多いが英語で今も苦労している。子供にはその苦労をさせたくない」(30代後半の利用者)
③興味があった留学にチャレンジできる
「まさか子供ができてから留学できるなんて思ってもみなかった。このチャンスを逃したくない」(20代後半の利用者)
「30代半ばで二人目の育休中。少し余裕ができたので留学にチャレンジしたい」(30代前半の利用者)
また、セブ島を選ぶ理由としては、「ハワイはフライト時間が長く子供への負担が大きい。時差もあるため日本のパパともすぐに連絡が取れるセブ島が安心。」(30代前半の利用者)など、日本との距離の近さや、家族とのコミュニケーションのとりやすさが挙げられる。小さな子供を海外で生活させる、ということで、より日本に近いセブの方が、家族や両親の理解を得られやすいそうである。「孫のためにもなる」ということで、祖父母が積極的に資金援助をするケースもある。
なお、留学情報館は2010年6月1日、事業内容は留学あっせん事業、海外生活サポート、インターネットポータルサイトの運営、旅行業法に基づく旅行業などである。。東京、大阪、ロサンゼルス、ニューヨーク、セブにオフィスを構え、アメリカでは最大規模の送客数を誇るとのこと。(㈱留学情報館ニュース等より)
フィリピンは危ない等のイメージはあるが、セブはフィリピン国内にあるのに、旅行社のイメージ戦略の結果か分からないが、国を超えた人気のリゾート地となっている。まぁ、セブで良さを知って貰って、フィリピンを理解して貰えればそれに越したことは無い。
フィリピンは、韓国人の英語留学のための学校が多かった。今でも多いが日本人も多くなって来ている。日本から近く、リゾートもあり価格が安いので好まれるようだが、これを手始めにフィリピンの良さを知って貰いたいものだ。