関西国際・大阪(伊丹)両空港を運営する関西エアポートは、2016年の関空の総旅客数が前年比9%増の2,523万人となり、2年連続で過去最多を更新したと発表した。2,500万人を突破したのは1994年の開港以来初。格安航空会社(LCC)の路線拡大などにより、中国・韓国などアジア方面を中心にインバウンド(訪日外国人)が引き続き増加し、全体を押し上げた。
関空の国際線外国人旅客数は、総旅客数のほぼ半分を占める1,217万人(同21%増)となり、5年連続で過去最多を更新した。また、2016年の一時期、円高に振れたこともあり、減少が続いていた国際線日本人旅客数が638万人(同5%増)と4年ぶりに前年を上回ったことも寄与した。
一方、国内線専用の伊丹空港も旅客数が1,492万人(同3%増)と5年連続で前年を上回った。関西・伊丹両空港の総旅客数合計は4,016万人(同6%増)と初めて4,000万人を超えた。
離着陸回数についても、関空で同8%増の17万7,109回となり、3年連続で過去最多を更新した。
ただ、総旅客数、国際線外国人旅客数の伸び率は、それぞれ前年比20%増、59%増だった2015年と比較すると、2016年はともに大幅に鈍化した。関西エアポートは「伸び率の数字としては小さくなったが、国際線外国人旅客数が前年より200万人以上増えるなど、インバウンドが依然として増加している。同様の傾向は続くだろう」と分析する。
実際、新規就航・増便は続いており、中国系LCC・春秋航空日本支社の湯励・営業本部長は大阪市での講演で、3月末にも関空~大連線、広州線(ともに週7便)を新規就航する方針を明らかにした。
関西エアポートも、LCC専用の関空第2ターミナル拡張で新設した国際線ターミナルを、中華圏の旧正月にあたる春節に合わせて予定より約2カ月前倒しして1月末にオープンするなど、さらなるインバウンド取り込みに向け動いている。(毎日新聞等より)
2016年の各空港旅客数は出揃っていないが、羽田、成田に続く旅客数と思われる。最近の関西空港は、駐車場や国際線の出発や到着ロビーをいつ見ても多いと感じるぐらいですから納得します。