フィリピンのレストランチェーン最大手マックス・グループは、国内外での出店を加速させ、今後6年で店舗数を昨年7月末時点の525店から1,000店舗に拡大するようだ。
同社は、昨年7月に40億ペソ(約105億2,000万円)以上を投じて国内同業パンケーキ・ハウスを買収して国内店舗数・売上高で最大手に躍り出たが、2015年以降も積極経営で売り上げ拡大を図る。
現在、マックス・グループは、国内外で120以上の店舗を有する主力ブランドでフィリピン料理の「マックス・レストラン」を筆頭に、ピザレストランの「イエローキャブ」などの複数ブランドを展開している。米ドーナツブランドのクリスピー・クリームや米生ジュースブランドのジャンバ・ジュースをフィリピンに紹介するなどして、ブランド数は14を数える。
2013年の売上高は37億5,155万ペソで、2010年の18億4,467万ペソから3年で倍増し、昨年1~6月は前年同期比2%増の18億5,000万ペソだった。昨年12月にはパンケーキ・ハウスの買収に要した費用の調達などを目的に新規株式公開を実施し、市場から約35億ペソを集めたとされる。
パンケーキ・ハウス買収後の同グループの売り上げは、8割以上をマックス・レストラン、パンケーキ・ハウス、クリスピー・クリーム、イエローキャブが占めるとされ、これら主力4ブランド合計の2014年の売り上げは、100億ペソに近づくとの予想もある。
同グループは今後、これら主力ブランドを中心に内需が堅調な国内と、国外では北米や中東を中心に出店を加速する方針だ。同グループ幹部は国外での戦略について「フィリピン人コミュニティーのある地域ではマックス、それ以外の地域ではイエローキャブやパンケーキ・ハウスなどを出店していくことになる」と述べた。
フィリピンの外食産業は、地場ファストフードのジョリビー・フーズが最大手で、国内外に約2,900店舗、2013年の売り上げが1,000億ペソ超と他社を圧倒している。同国経済は2013年の成長率が7.2%と東南アジア地域で首位となるなど好調で、現在も域内屈指の成長ペースを継続中だ。着実な経済成長を背景にマックスの積極路線が奏功するか、今後の展開に注目が集まっている。(Sankei-Biz等より)
フィリピンでは「パンケーキ・ハウス」が有名で、ピザレストラン「イエローキャブ」を買収したが、その後フィリピン料理レストラン「マックス・レストラン」に買収された。その当時、パンケーキ・ハウスの方が、マックス・レストランより規模が大きかったので、小が大を飲み込んだと言われていたが、結果的には良かったようだ。
バコロドでは、「マックス・レストラン」や「イエローキャブ」はSM内、「パンケーキ・ハウス」はラクソン通りにあり、どちらも流行っているようだ。