フィリピンのドミンゲス財務相は、米ワシントンで開かれた世界銀行主催の「フィリピン・デー・フォーラム」で、2019年中にもフィリピンが上位中所得国の仲間入りが可能だとの見方を示している。実現すれば、目標の2022年から大幅な前倒しとなる。
ドミンゲス氏は「フィリピンの発展は世銀に負うところが大きい」とこれまでの支援に謝意を示しつつ、ドゥテルテ政権下の大規模インフラ開発計画「ビルド・ビルド・ビルド」で景気浮揚を図るなどして、世界有数の高い経済成長を続けていると実績を強調した。年内に上位中所得国入りを果たすと自信を示した。
世界銀行によれば、フィリピンは現在、1人当たり国民総所得(GNI)が996米ドル(約1万700円)~3,895米ドルとされる下位中所得国に分類されている。現政権は2022年に上位中所得国(3,896~1万2,055米ドル)、2040年に高所得国(1万2,056米ドル以上)入りを目標に掲げてきた。
国が経済成長して国民総所得が増えるのは良いが、物価上昇を抑える政策をもっとやって欲しいものだ。数字だけ上がるのでは、貧困層の生活が大変なので、政府は合わせて対策を考えて欲しいものだ。