春に向けて海外旅行を計画している人も多いだろう。スマートフォン(スマホ)を持っていけば現地で観光情報を調べたりするのに便利だが、通信回線はどう選べばいいだろうか。
旅行ガイドブック「地球の歩き方」を発行するダイヤモンド・ビッグ社(東京・中央)の奥健さんは「海外旅行先ではスマホでも情報収集するのが当たり前になっている」と話す。ガイドブックにも交通機関や観光スポットの公式サイトの情報を載せている。
GPSで現在地が分かる地図アプリがあれば道に迷いにくいし、グループから離れて単独行動していても電話、LINEやフェイスブックといった交流サイト(SNS)で簡単に連絡を取り合える。
海外旅行先でのスマホの通信回線として最も簡単なのが大手携帯電話会社の「国際ローミングサービス」。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクがそれぞれ現地で提携している通信会社の回線を利用する。電話番号や電子メールアドレスなどが変わらないので使い勝手は日本国内とほぼ同じだ。契約時に国際ローミングも申し込んでいる人が多い。
ただし、料金は高めだ。ハワイでauの国際ローミングを使って音声通話をすると、現地への発信は1分120円、日本への国際発信は同140円かかる。着信はいずれの場合も同165円。例えば別行動中の夫婦が10分通話するだけで、2人合わせて2,850円かかってしまう。緊急でなければメールやSNSを使いたい。
国際ローミングのネット接続はどうか。大手3社とも1日最大2,980円のプランが中心だったが、auは2016年8月から国内で契約しているプランの通信容量を海外に転用できる「世界データ定額」というプランを始めた。24時間当たり980円の手数料がかかるが、国内の通信容量が余っている人にとっては有利。NTTドコモも3月から同様のプランを始める。
ソフトバンクは、iPhoneの「6」以降の機種で米グループ会社の通信回線につなげば米国内の音声通話やネット接続などが無料だ。
ネット接続の通信料金を抑えたい人にとって有力な選択肢になっているのが、「Wi-Fiルーター」という機器のレンタルだ。レンタル業者のサイトなどで申し込み、旅行前にルーターを自宅に送ってもらうか、出発当日に空港などで受け取る。
大手のビジョンではハワイで1日250メガバイトまでネット接続して970円というプランがある。スマホ大のルーターを持ち歩かなければならないが、ルーター1台で複数のスマホをつなげるのでグループ旅行なら1人当たりの負担を減らせる。その日の通信量が250メガバイトを超えると通信速度が下がったり、ネットにつながらなくなったりする。
このほか、プリペイド方式の「海外用SIMカード」という方法がある。国内の家電量販店や専門業者のサイトでSIMカードを3,000円ほどで買い、これに使いたい分の通信料金をチャージ(入金)するのが一般的だ。
インターネットイニシアティブの海外用SIMカードは42カ国・地域で2週間、500メガバイト分のネット接続と30分間の音声通話ができるプランが4,600円。ただし、最後のチャージから1年経過するとSIMカードそのものが無効になる。
2015年4月までに発売された機種は海外用SIMを使うための「SIMロック解除」という手続きができない場合、ネット接続できる場所が限られるが、空港やホテルなどの無料Wi-Fiを使えば通信料金はかからない。クレジットカード情報などを読み取られて悪用されるリスクもあるので、不正アクセスを防止するセキュリティーソフトをスマホにインストールしておくと安全性が高まる。ソフトにかかる費用は年間数千円だ。(日経新聞等より)
日本から国際電話を掛けたり、海外に滞在する場合には以前は携帯電話で国際ローミングを使っていたが割高だ。今はパソコンにLINEを入れてその殆どをまかなっている。如何しても日本に電話を掛ける場合は、現地の携帯電話を使ってしているが、短時間で済ませるようにしています。どちらにしても通信費は安くしたいものです。