ついに、フィリピン証券取引所(PSE)が移転する。PSEは、本社所在地やトレーディングフロアを、現在のマカティ市アヤラ・トライアングルのPSEプラザ・タワー1から、ボニファシオ基地跡大再開発プロ ジェクトの中心である先端都市ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)に新設したPSEタワーに移転する。
具体的には、BGCの5thアベニューと28thストリートの交差する地点で、セント・ルークス病院などに近接する。PSEの移転構想自体はかなり以前からあり、BGCの開発主体であるフォート・ボニファシオ開発社(FBDC)が、BGCの魅力を高めるべく、PSEの本社や取引フロアをBGCに誘致 しようとしたことに端を発する。
FBDCは2002年に、5,000平米の土地をPSEに寄贈した。当初計画では、PSEは早い段階でBGCに移転する予定であったが、その後の景気変動やマカティ市への影響などを考慮し、慎重な対応が行われてきた。2013年にBGCへの移転を正式決議してからもかなりの時間が経過している。この土地開発はアヤラランドと共同で進められつつある。PSE移転後はBGCの魅力が一段と高まることになると期待されている。
PSEは、1月17日、BGCへの移転スケジュールを発表した。それによると、2018年1月19日に電話回線に関するフォーラム開催、1月26日にPSEスタッフの第1次移転が開始された。今後PSEのスタッフ移転が終了し、マカティとテキタイトのトレーディングフロアがBGCのPSEタワーに統合され、2月19日にPSEタワーでの初商いが行われるとのことである。(フィリピン証券取引所発表等より)
2013年に移転を正式に決議して約5年後、長く掛かったものだ。ボノファシオグローバルシティはこれからの街でどんどんと開発が進められている。どちらも治安が良い方なので、経済の発展と過ごし易い街になって欲しいものだ。