ANAホールディングス傘下の格安航空会社(LCC)、バニラエアは12月25日から、成田とセブを結ぶ直行便を運航する。日本の航空会社がセブへの定期直行便を開設するのは初めて。国際線の主力であるインバウンド(訪日旅行)需要が落ち着いてきたことから、アウトバウンド(日本人の海外旅行)需要の取り込みも強化する。成田・セブ線の設置を皮切りに、海外リゾート地への就航を拡大したい考えだ。
1日1往復で価格は片道1万4,890円~、機材は180席のエアバス「A320」を使用する。海外リゾートを楽しみたい女性や英語の語学留学生を主なターゲットに、80%超の搭乗率を目指す。
バニラエアはこれまで、海外では台北や香港便などを運航している。成田・セブ線は7番目の国際線で、海外では初のビーチリゾートへの就航となる。広報担当者はNNAに対して、「日本のメディアで頻繁に特集が組まれるほど、セブは注目されている」とコメント。フィリピン南部のミンダナオ島で9月2日に起きた爆弾テロについては、「多少の影響はあるかもしれないが、それを差し引いてもセブの人気は高いと考える」と話した。
リゾート地を選んだ理由には、訪日旅行に対する需要の変化も影響している。バニラエアの国際線はインバウンド向けの利用者が7~8割を占める。最近は訪日旅行の熱が落ち着いてきたこともあり、海外を訪れる日本人を対象としたアウトバウンド向けの路線にも力を入れる。広報担当者は、「セブ線を皮切りに、リゾートやレジャーの旅に適した路線を開拓したい。2018年までは、現在使用しているエアバス『A320』の飛行範囲で次の就航先を考える」と説明。2018年以降は、新たな機材の導入を視野に入れつつ、やや遠方の都市も検討していく。(NNA等より)
バニラエアが、日系格安航空(LCC)で初のセブ定期直行便となる。他の都市へも就航して欲しいものだ。